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DNA修復におけるRad51とp53遺伝子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 09253233
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

森田 隆  大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (70150349)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード相同組換え / 発がん / Rad51 / DmcI / 減数分裂 / アポトーシス / DNA修復 / p53
研究概要

放射線や化学物質によるDNA損傷がもたらす発がん過程において、p53タンパクとDNA二重鎖切断の修復をおこなうRAD51タンパクがどのように、細胞周期を停止させDNA修復するか、あるいはアポトーシスを導くかを明らかにするために、それらの相互作用を調べた。
(1)マウスRecA様遺伝子Rad51遺伝子とp53タンパクを培養細胞で発現させ、抗Rad51およびp53抗体で免疫沈降しウエスタンブロットにより、Rad51タンパクは、p53タンパクとATP,DNA結合ドメインで結合し、その結果、相同組換えに関する活性を失うことが明らかとなった。
(2)減数分裂特異的相同組み換え遺伝子Dmc1のノックアウトマウスは、減数分裂期に最も重要な父方、母方の相同染色体の対合ができず、減数分裂を停止するとともにアポトーシスを起こして、細胞周期の進行を停止した生殖細胞が排除される。精巣のタンパク抽出液をもちいて、抗Dmc1,抗p53抗体による免疫沈降したところ、互いに、Dmc1とp53が共沈することが明らかとなった。しかし、Rad51タンパクは、精巣では発現しているにもかかわらず共沈してこなかった。このような結果から、p53タンパクはRad51タンパクの活性を抑制することにより、アポトーシスを引き起こすと考えられる。また、精巣では、p53は、Dmc1タンパクに結合し、Dmc1の活性を補うか、あるいは、影響を与えない状態で減数分裂の進行を監視している。減数分裂、対合、組換えの異常があれば、p53は、Dmc1からはなれ、Rad51タンパクに結合し、アポトーシスを起こす可能性がある。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshida K.et al: "The Mouse RecA-like Gene,DmcI is reqired for recognition of homologs in meiotic synapssis." Mol Cell. (in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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