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トランスジェニックマウスを用いた,発がん物質による遺伝子損傷とその抑制の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09253237
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡山大学

研究代表者

根岸 和雄  岡山大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (70116490)

研究分担者 綿矢 有佑  岡山大学, 薬学部, 教授 (90127598)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードrpsL遺伝子 / Trp-P-2 / 太陽光 / クロロフィリン / キトサン / 食品 / 植物成分 / HITECマウス
研究概要

大腸菌のrpsL遺伝子を含むプラスミドpSSWをクロモソームに組み込んだHITECマウス(9週齢♀)を用いて実験を行った。マウス用固形飼料を粉末とし、水を混ぜ、ペースト状にし、終濃度0.02%Trp-P-2を加えたえさ、0.02%Trp-P-2+3%クロロフィリン-キトサンを加えたえさ、およびこれらを加えなかったものの3種類のえさを調製した。1群3匹づつ、それぞれのえさを8週間経口投与した。このマウスから各臓器を摘出し、DNAを抽出して、変異検出用のサンプルとした。まず、腎臓DNAの分析を行った。大腸菌に導入後、ストレプトマイシン耐性を指標としてrpsL遺伝子の変異体コロニーを選び、変異頻度を測定した。その結果、発がん物質を含まないえさを与えたマウスの脾臓DNAの変異頻度が11.7±4.1x10^<-5>だったのに対し、Trp-P-2のみを与えたマウスでは、19.0±3.6x10^<-15>まで上昇した。Trp-P-2とクロロフィリン-キトサンを同時に投与したマウスでは、変異頻度は、7.1±4.9x10^<-5>まで減少した。
太陽光照射は、背中の毛を剃ったHITECマウスを小さめのケージに入れて、一週間行った。毎日、日焼け計の読み、MEDが3になるまで照射した。UVB照射は、300nmに出力のピークを持つトランスイルミネーターを用いて行った。照射したマウスから皮膚をとってDNAを抽出し、フォトプロダクトの生成量を測定した。その結果、マウスによりばらつきはあったが、シクロブタン型ダイマーが検出された。同様に毎日MEDが3になるまで一週間UVB照射を行ったところ、ほぼ同様のシクロブタン型ダイマーの生成が観察された。一方、6,4型のフォトプロダクトは、UVB照射では、少し生成したが、太陽光照射ではほとんど生成していなかった。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Negishi,K.: "Yeast oligonucleotide transformation : its mechanism and application to analysis of mutaions induced by defined DNA lesions" Nucleic Acids Symposium Series. No.37. 289-290

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Negishi,K.: "The mechanism of mutation induction by a hydrogen bond ambivalent,bicyclic N^4-oxy-2′-deoxycytidine in Escherichia coli" Nucleic Acids Res.,. 25. 1548-1552

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Hayatsu,H.: "Polynucleotide-chitosan complex,an insoluble but reactive form of polynucleotide" Chem.Pharm.Bull.45. 1363-1368

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Hayatsu,H.: "Preparation of DNA-chitosan columns and their applications : binding of carcinogens to the column" Nucleic Acids Symposium Series. No.37. 139-140

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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