研究課題/領域番号 |
09254202
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
三浦 直行 秋田大学, 医学部, 助教授 (40165965)
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研究分担者 |
吉田 進昭 大阪府立母子保険医療センター研究所, 免疫部門, 部長 (10250341)
寺田 邦彦 秋田大学, 医学部, 講師 (60197796)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | フォークヘッド遺伝子 / LUN / 肺腺癌 / 細気管支上皮 / II型肺胞細胞 / サーファクタント蛋白 / ノックアウトマウス / HFH8 |
研究概要 |
申請者の単離したフォークヘッド遺伝子LUNは、主に肺に発現していることはわかっていたが、今回さらに肺内における分布をin situ ハイブリ法を用いて詳しく検討した。その際、サーファクタント蛋白CをII型肺胞細胞のマーカーとして平行染色を行い、より正確を期した。その結果、LUN遺伝子は細気管支上皮細胞とII型肺胞細胞に発現していることが明らかになった。これらの細胞は肺腺癌の発生母地であることを考えあわせると、LUN遺伝子と発癌の関係が重要になってくる。そこで、ヒト肺腺癌細胞株A549細胞におけるLUN遺伝子の発現をノーザン解析およびLUN遺伝子のプロモーター活性解析を行ったところ、A549細胞ではLUN遺伝子が発現していることが明らかになった。 また、類似遺伝子HFH8が小腸にも発現していることから、小腸における発現をノーザン解析したところ、LUN遺伝子は肺よりは弱いが小腸にも発現していることが判明した。 肺の発生、分化、発癌におけるLUN遺伝子の役割を検討するために、LUN遺伝子のノックアウトマウスを作製しつつある。LUN遺伝子部位にNeo遺伝子を入れたコンストラクトを作製し、これをES細胞に遺伝子導入して一方のLUN遺伝子が破壊されたES細胞クローンを20個得た。これをマウス肺盤胞に微小注射してキメラマウス雄を13匹得た。現在、野生型のB6マウス雌と交配させヘテロマウスを作成中である。ノックアウトマウスはLUN遺伝子の肺発生、分化、発癌における役割を明らかにしてくれることが強く期待できる。
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