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サイトカインシグナル伝達経路の修飾による白血病誘導の特徴

研究課題

研究課題/領域番号 09254214
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

井川 洋二  東京医科歯科大学, 医学系研究科, 教授 (40085618)

研究分担者 小島 利之  東京医科歯科大学, 医学系研究科, 技官
佐藤 真悟  東京医科歯科大学, 医学系研究科, 助手 (10143562)
小柳津 直樹  東京医科歯科大学, 医学系研究科, 教授 (00282773)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1997年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
キーワードエリスロポエチンシグナル / EPO受容体(EPOR) / Friend病脾赤芽球 / JAKファミリーのリン酸化 / STATファミリーのリン酸化 / EPOによるSTAT5の核内移行 / FriendウイルスによるJAK1の恒常的リン酸化
研究概要

Friend白血病ウイルスは、そのコードするenv由来のgp55がエリスロポエチン(EPO)受容体(EPOR)に結合して、標的細胞ではCFUeを増殖させる。そこでこの赤芽球系細胞においてエリスロポエチン受容体(EPOR)の下流のJAKファミリー、STATファミリーを解析した。対照には、ファニルヒドラジンで誘導された貧血症マウスの脾腫から分離された正常とみなされる赤芽球系細胞を用い、それぞれをTER119を赤血球系細胞のマーカーとして分画したところ、81%、92%の純度が得られた。これら細胞においてEPOR特異抗体で沈降する蛋白をJAKファミリーの抗体で検索したところ、後者では、EPO依存性にJAK2がチロシン燐酸化されるのに、前者では、EPOの有無に拘わらず、JAK1が恒常的にチロシン燐酸化されていた。また前者ではSTAT5も恒常的にチロシン燐酸化されていたが、そのSTAT5は核内移行を示さず、従ってSTAT5の結合するGAS、PRE配列とは結合できなかった。従ってFriend白血病ウイルスによる腫瘍性増生では、活性化されたJAK1下流の恒常的にチロシン燐酸化するSTAT5はEPOとの共働ではじめて核移行をし、増殖シグナルを送ることが示唆された。今後EPO/EPOR、gp55/EPORを介するSTAT5のチロシン燐酸化状態を明らかにし、また白血病細胞になった際の増殖シグナルの多様性を解析したい。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ikawa,Y.: "Pathogenesis of Friend leukemia virus." Leukemia. 11 Supplement3. S152-S154 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Yamamura,Y. et al: "Activation of the JAK1-STAT5 pathway by binding of the Friend virus gp55 glycoprotein to the erythropoietin receptor." Leukemia. 11 Supplement3. S431-S434 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Kato,M.V. et al: "Upregulation of the elongation factor-1 α gene by p53 in association with death of an erythroleukemic cell line." Blood. 90(4). 1373-1378 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Yamamura,Y. et al: "Erythropoietin and friend virus gp55 activate different JAK/STAT pathways through the erythropoietin receptor in erythroid cells." Molecular and Cellular Biology. 18(3). 1172-1180 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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