研究課題/領域番号 |
09254237
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野島 博 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (30156195)
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研究分担者 |
木村 信也 大阪大学, 微生物病研究所, 教務職員 (70273703)
鍋島 建太郎 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60294120)
田中 誠司 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (50263314)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | サイクリンG / ノックアウトマウス / 細胞周期制御 / 蛋白質キナーゼ / FISH / 癌転移 / ギャップジャンクション / 複製ライセンス因子 |
研究概要 |
本年度は出芽酵母および哺乳動物細胞において以下に列挙するような細胞増殖を制御する新しい遺伝子を単離して機能解析を行い、以下の点を明らかにした。(1)出芽酵母のNiklはG2/M期制御以外にG1/S期においてもSwelを介して制御作用を示す。また構造の類似した蛋白質キナーゼである出芽酵母のGin4,Sig4も類似の機能を示した。(2)ヒトから6種類のMCMのcDNAを単離し、S期開始における機能解析を行った。その結果、これらMcm蛋白質は少しずつ異なる機能を担っていることが示された。(3)サイクリンG1とサイクリンG2ノックアウトマウスを作製する準備段階として両方の遺伝子をクローニングして構造を決定するとともに、染色体座位を決定した。(4)マウス・メラノーマ亜株B16-F10(低転移型)とB16-BL6(高転移型)との融合細胞の作製を行って、BL6が示す高転移性が優性な表現型であることを示した。次に両者の差分化cDNAライブラリーを作製して癌細胞に浸潤・転移能を付与する候補遺伝子を多数単離して機能解析してきた。そのうちのひとつ、コネクシン26を導入したF10細胞はBL6細胞と同等の自然転移能を獲得していることが確認された。また癌患者の細胞の中にコネクシン26が過剰発現しているものが無いかどうか多くの検体より抽出したRNAについてRT-PCRを行うことによりスクリーニングした結果、転移能の高い細胞において有意にコネクシン26が過剰発現していた。現在、このほかホスファターゼの一種の遺伝子も単離できたが、興味深いことにマウスにおける自然転移能検査の結果、この過剰発現は肺転移は起こさないがリンパ節転移を激しく起こしていることが分かった。これが肺転移とリンパ節転移を区別する分子制御機構の解明の一助となることを期待して研究を続けている。
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