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がん遺伝子・がん抑制遺伝子・ホメオ遺伝子の相互作用による細胞の分化・増殖の調節

研究課題

研究課題/領域番号 09254242
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関高知医科大学

研究代表者

冨永 明  高知医科大学, 医学部, 教授 (50172193)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードホメオ遺伝子 / 褐色腫 / がん抑制遺伝子 / 赤芽球 / がん遺伝子 / 細胞周期 / PU.1 / Rb
研究概要

Goosecoid遺伝子はアフリカツメガエルの原口背唇部に発現され、Spemannのオルガナイザーとして働くホメオボックス遺伝子である。この遺伝子はアクチビンにより誘導されることが知られておりdorsalizing(背側化)効果を持つ。我々はアクチビンにより赤血球に分化する赤芽球系細胞F5にgoosecoid遺伝子(gsc)を発現させると分化を抑制することを報告した。本研究では神経堤細胞由来褐色腫PC12にgscを発現させたところNGFによる神経突起伸長を促進することを見出し、血液細胞の分化調節との関係を考察した。
申請者はgoosecoid遺伝子がGSC-PU.1-RBの複合体を形成して細胞の増殖・分化を調節している可能性を示す結果を得ているが、このシステムがホメオ遺伝子-etsファミリー(basic-Helix-Loop-Helix(bHLH)転写因子)-RBファミリーの作用として増殖・分化とがん化にどのように影響を及ぼすのかを検討した。今回は特に、goosecoid遺伝子が神経組織誘導を促進することのメカニズムを血液細胞分化抑制のメカニズムと比較して検討した。
1.GSC(goosecoid蛋白質)はSCLと直接結合しないし、PU.1を介して結合することもない。
2.goosecoid遺伝子は赤芽球の細胞周期に影響を与えないが、神経堤細胞由来褐色腫PC12のS期の細胞の割合を減少させ、増殖を抑制した。NeuroDにはこのような作用は認められなかった。
3.goosecoid遺伝子を強制発現させると、PC12細胞のNGFによる神経突起伸長が促進された。このとき、ニューロフィラメント、MAP1bなどが増加していた。NeuroDではこれらの増加は認められなかった。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ken Sawada at al.: "Goosecoid gene induces neuronal differentiation in mammalian cells." Cell Structure and Function. 22. 774-774 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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