• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

発作性夜間血色素尿症(PNH)クローンの腫瘍性増殖機構.

研究課題

研究課題/領域番号 09254250
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関熊本大学

研究代表者

中熊 秀喜  熊本大学, 医学部, 講師 (90207746)

研究分担者 川口 辰哉  熊本大学, 医学部, 助手 (50244116)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1997年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
キーワード発作性夜間血色色素尿症 / 増殖異常 / 転写因子 / ポリミアン / N1 アセチルトランスフェラーゼ
研究概要

PNHは白血病を発生しやすく、臨床的に前白血病状態といえる。また、後天性の造血幹細胞変異、正常細胞を凌駕するクローン性増殖、正常造血の抑制など、PNHクローンの特徴は血液がんを彷彿させ増殖異常を示唆する。実際、我々は重症複合免疫不全(SCID)マウスを用いてPNHクローンの内因性増殖異常を検出した。そこで、この異常の詳細を明らかにすることは白血病の発生機構解明にも通じると考えて、PNHクローンの増殖異常の責任遺伝子の同定を目指している。
その一つとしてPNHおよび正常の培養細胞を調整して、両者に発現差を認める遺伝子をDifferential display法にてスクリーニングした。そして発現差を示す遺伝子の3'末端断片構造をまず決め、次に5'RACEを利用して全長cDNAの塩基配列を決定した。塩基配列およびノーザン解析などにより、得られた遺伝子の一つは、PNH細胞にのみ発現する約700bpの遺伝子で、ロイシンジッパーモチーフを有しており転写因子を示唆していた。やはりPNH細胞に高発現する遺伝子を単離したところ、塩基配列はポリミアン代謝関連酵素の一つSpermidine/spermine N1-acetyltransferaseと高いホモロジーを示していた。これらの遺伝子は数症例の末梢血白血球においても培養細胞同様の発現差を呈していた。細胞増殖との関連性に興味が持たれるが詳細は不明である。現在、病的意義を知る目的で、正常細胞およびPNH細胞における遺伝子構造の詳細、発現調節機構、発現亢進による細胞への影響などを調べている。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Iwamoto, N., et al.: "Preferential hematopoiesis by paroxysmal nocturnal hemoglobinuria clone engrafted in SCID mice." BLOOD. 87. 4944-4948 (1996)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Horikawa, K., et al.: "Apoptosis reistance of blood cells from patients with paroxysmal nocturnal hemoglobinuria, aplastic anemia, and myelodysplastic syndrome." BLOOD. 90. 2716-2722 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Nakakuma, H., et al.: "Markedly high plasma erythropoietin and granulocyte-colony stimulating factor levels in patients with paroxysmal nocturnal hemoglobinuria." Int J Hematol. 66. 451-457 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi