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Tecチロシンキナーゼを介する細胞増殖機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09254255
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関自治医科大学

研究代表者

間野 博行  自治医科大学, 医学部, 助教授 (90240704)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1997年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードチロシンキナーゼ / Tec / サイトカイン
研究概要

蛋白質のチロシン残基を特異的にリン酸化する酵素であるチロシンキナーゼは細胞の増殖及び分化に直接的に関与すると考えられている。我々は1990年に非受容体型チロシンキナーゼTecの遺伝子クローニングを報告し、これまでTecキナーゼがinterleukin(IL)-3,IL-6,EPO,G-CSFなど広範なサイトカインの細胞内シグナル伝達機構に関与することを明らかにしてきた。本研究計画においてTecをめぐるシグナル伝達を解析した結果、サイトカインが惹起する細胞増殖機構の中でもc-fosがん原遺伝子の転写活性化をTecキナーゼがつかさどることを明らかにした。したがって細胞増殖の基本コンポーネントの一つであるc-fos遺伝子の転写調節にTecファミリーのキナーゼが関与すると予想される。さらにTecキナーゼを相互作用するシグナル伝達分子を酵母のtwo-hybrid法を用いてスクリーニングし、計6種類のTec会合蛋白質の遺伝子クローニングに成功した。興味深いことにそのひとつはphosphatidylinositol-3 kinase(PI3K)の調節サブユニットであった。Tecはこのサブユニットのチロシン残基をリン酸化し、それによってPI3K活性を正に調節することが判った。PI3Kの活性調節がチロシン残基のリン酸化による例は世界ではじめてであり、サイトカインによるPI3K調節機構に新たな知見が加えられた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kitanaka,A.: "Expression and octivation of the nonrecepter tyrosine kinase Tec in human B cells" Blood. 91. 940-948 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Ohya,K.: "SOCS-1/JAB/SSI-1 can bird and snppress Tec protein-tyrosine kinase" J.Biol.Chem.272. 27178-27182 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Ito,K.: "Development of a novel selective amplitier gene for controllable expansion of transduced bematopoietic cells" Blood. 90. 3884-3892 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Yamashita,Y.: "Tec protein-tyrosine kinase is involved in the thrombopoietin/c-Mpl signaling pathway" Exp.Hematol.25. 211-216 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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