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ヒト乳癌のおける癌抑制遺伝子の単離と遺伝子診断

研究課題

研究課題/領域番号 09254266
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

三木 義男  財団法人癌研究会, 癌研究所・遺伝子診断研究部, 部長 (10281594)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードBRCA2 / Two hybrid method / Rad51 / DNA修復
研究概要

遺伝性乳癌の約70%はBRCA1、BRCA2遺伝子の変異により発生すると推測されている。BRCA1タンパクはRING motifを有し、C末端領域とGAL4 DNA-binding domainと融合させると転写活性化作用を示し、またBARD1およびRad51と結合することが報告されるなど、機能の解明がかなり進んできた。しかし、BRCA2については、エクソン3がコードする領域がc-Junのactivation domainと相同性を持ち、酵母内で転写を活性化することが報告された、その他の機能についてはほとんど解明されていない。そこで、BRCA2遺伝子機能を検討することを目的として、酵母のTwo hybrid法を用いて、BRCA2遺伝子産物に結合するタンパク質の同定を試みた。
ヒトとマウス間で高度に保存されている領域を含むエクソン11を用いてヒト精巣cDNAライブラリーをスクリーニングした結果、Rad51をコードするcDNAクローンを単離した。さらに、この相互作用をin vitro binding assayにより確認した。Rad51が結合するBRCA2の領域はアミノ酸982-1066と1139-1266に相当する2領域であること、また、Rad51のN末端63個のアミノ酸はこの結合に関与しないことを同定した。マウスBrca2のC末端領域とRad51のN末端領域が結合することが報告されており、これらの結果からBRCA2は3個あるいはそれ以上の領域が各々に特異的なRad51の領域に結合し相互作用することが示唆された。
Rad51は、DNA損傷の修復や組み換え修復に働くと考えられており、BRCA/Rad51の制御機構の破綻によるゲノムの不安定化が発癌につながると推測される。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Katagiri T. et al.: "Multiple possible sites of BRCA2 interacting with DNA repair protein Rad51" Genes.Chromosomes & Cancer. 21. 217-222 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Katagiri T. et al.: "High proportion of missense mutation of the BRCA1 and BRCA2 gene in Japanese breast cancer families." J.Hum.Genet.(in press).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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