研究課題/領域番号 |
09255104
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
上田 龍三 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (20142169)
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研究分担者 |
真弓 忠範 大阪大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (00098485)
遠藤 啓吾 群馬大学, 医学部, 教授 (10115800)
山口 俊晴 京都府立医科大学, 助教授 (90111327)
大野 竜三 浜松医科大学, 教授 (70093002)
花井 陳雄 協和醗酵, 東京研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
111,000千円 (直接経費: 111,000千円)
1999年度: 37,000千円 (直接経費: 37,000千円)
1998年度: 37,000千円 (直接経費: 37,000千円)
1997年度: 37,000千円 (直接経費: 37,000千円)
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キーワード | 分子標的 / 抗体療法 / 分子誘導療法 / 癌組織血管 / 糖鎖抗原GM2,GD2 / ヒト化抗体 / チオレドキシン / サロゲイトマーカー / RI標識抗体結合物 / GVHD予防 / 分化誘導療法 / 新規分子標的 / Surrogateマーカー / 癌組織血管内皮細胞 / モノクローナル抗体 / ミサイル療法 / キメラ抗体 / 微少残存腫瘍(MRD) / ADF |
研究概要 |
本課題では現実に臨床応用の可能性が高まってきた抗体療法、分化誘導療法の研究を推進すると共に、がん化学療法における薬剤耐性および感受性からレドックス制御系、シグナル伝達系をとりあげ研究を行った。 1.抗体療法に関して 1)癌組織血管内皮細胞に対するモノクローナル抗体(TES-23)の作製に成功し、がん組織血管を標的にするミサイル療法の可能性が進展した(真弓)。2)糖鎖抗原には腫瘍特異性が有り、抗GD2抗体がアポトーシスを誘発すること(上田)、ヒト化糖鎖抗体の作製に成功し、GD3とIL-2融合抗体はマウス腫瘍の転移を顕著に抑制(花井)し、糖鎖抗原が癌治療の標的となることを明らかにした。3)臨床応用では、造血幹細胞移植におけるCD10,CD6抗体によるpurging効果の第1,2相研究(上田)。I-131で標識した抗CD20抗体(遠藤)、カリキアマイシン結合ヒト化抗CD33抗体(CMA-676)(大野)の前臨床研究、大腸癌に対するキメラ抗体と抗癌剤複合体(chA7-NCS)の第1相試験(山口)が施行された。 2.分化誘導療法に関しては、deoxycoformycin と deoxyadenosineおよびその誘導体の併用により単球性白血病細胞にアポトーシスを誘導し、in vivoで併用効果を認めた(本間)。臨床的には分化誘導剤(ATRA)耐性のAPL白血病に対して、新規分化誘導剤Am80の有効性を実証した。 3.化学療法剤の新規分子標的に関しては、1)チオレドキシンの結合蛋白質(TBP-2)を同定し、TBP-2がチオレドキシンの活性を負に制御することや、HTLV-Iによる細胞のトランスフォーメーションへの関心を明らかにした。(淀井)。 2)Cytostatic薬(UCN-01、E7070、YTA0040)の抗腫瘍効果に関わるsurrogateマーカーともなるべき標的分子を同定した(西條)。
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