研究課題/領域番号 |
09255224
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
笹井 啓資 京都大学, 医学研究科, 講師 (20225858)
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研究分担者 |
大屋 夏生 京都大学, 医学研究科, 助手 (70281095)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1997年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 微小核形成試験法 / 未成熟染色体凝集法 / 蛍光in situ hybridization / コメットアッセイ法 / 放射線感受性予測 / アポトーシス |
研究概要 |
癌の琴射線治療では総線量の決定因子として正常組織の放射線感受性が重要である。本研究では、正常組織の放射線障害および放射線感受性を微小核形成試験法、未成熟染色体凝集法に蛍光in situ hybridizationを併用する方法およびコメットアッセイ法を用いて測定する方法を開発する。 微小核形成試験法では、種々の細胞の放射線照後の細胞生存率と微小核形成頻度、TUNEL法で求めたアポトーシスの頻度との関連を求めた。放射線照射後にアポトーシスを呈する細胞の頻度の低い細胞では、細胞の種類に無関係に微小核形成頻度と生存率とに良い相関が得られた。一方、放射線照射後にアポトーシスが高頻度で認められる細胞では、微小核の形成頻度と細胞生存率の間に相関が得られなかった。そこでさらに、放射線照射後の浮遊細胞の頻度、付着細胞の微小核発生頻度、および付着細胞のアポトーシスの頻度の3パラメータを用いてコロニー法で求めた細胞生存率を予測する方法を検討した。これらの3パラメータをtotal cell damageと定義した場合、total cell damageは付着細胞の微小核発生頻度、および付着細胞のアポトーシスの頻度より、生存率に相関を示したが、まだ不十分と考えられた。 コメットアッセイでは.in vitroでの実験で放射線照射線量とDNA障害との関係を求めた。放射線照射線量とtail momentおよび、teil lengthと良い相関を示した。DNAの二重鎖切断を見る中性法が感受性予測に有効と考えられたが、大線量が必要であった。 未成熟染色体凝集法に蛍光in situ hybridizationを併用する方法も、成功率の低さと高線量が必要である点で改善が必要と考えられた。 微小核形成試験にアポトーシスの検出を併用する方法およびコメットアッセイ法が正常組織の放射線感受性測定に有効と考えられた。
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