研究課題/領域番号 |
09255258
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
横山 昌幸 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (20220577)
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研究分担者 |
桜井 靖久 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20010027)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | B16 / B16-BL6 / メラノーマ / 転移 / 肺転移 / 高分子ミセル / アドリアマイシン / 薬物キャリヤ- |
研究概要 |
B16-BL6マウスメラノーマ細胞を用い、肺転移モデルを作成し、これに抗がん剤アドリアマイシンを高分子ミセル型の薬物キャリヤ-に内包させたシステムを静脈注射し転移抑制効果を評価した。C57BL6メスマウスにin vitroで培養したB16-BL6細胞を2〜5x10^5個を尾静脈内に注入し、1〜2週間後に薬剤を尾静脈内に投与した。ガン細胞移植3週間後に解剖し、肺での転移数を肉眼で計測した。 まず、2x10^5個のB16-BL6細胞を用い、ガン移植1週間後に薬剤を投与した結果Dun nettの方法によって5%の危険率で有意に転移数が減少したのは、ADR20mg/kgと高分子ミセルが20mg/kgと40mg/kgの2つの投与量であったことから、高分子ミセルの場合により広い投与域で肺転移の抑制効果があることがわかった。以前の抗ガン活性の実験により、高分子ミセルはADRに比べて2倍の投与量でADRと同等の副作用を示すことがわかっている。本実験においてもADR20mg/kgと高分子ミセル40mg/kgがともに20%程度の激しい体重減少を示し、最大許容投与量であることが確認された。 次に5x10^5個のB16-BL6細胞を用い、ガン移植2週間後に薬剤を投与したところ、すべての場合に肺全体に転移が充満しており、ADR、高分子ミセル共に転移数を減少させることはなかった。 高分子ミセルの固形ガンへのターゲティングは、固形ガン組織の血管の透過性が異常に亢進していることに基づいている。今回の得られた結果から、ガン原発部位での抗ガン活性のみでなく、転移抑制にも高分子ミセル型抗ガン剤が有効であることがわかった。
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