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温熱耐性克服のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 09255265
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関愛知県がんセンター

研究代表者

大塚 健三  愛知県がんセンター, 放射線部, 室長 (40150213)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1997年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード温熱耐性 / Hsp40 / Hsp70 / DnaJ相同体 / 熱ショック蛋白質
研究概要

1.ヒトHsp40遺伝子の構造および発現調節機構を明らかにした。転写開始点はATG翻訳開始コドンから47bp上流にあった。プロモーター解析の結果、熱ショックによるHsp40の誘導は、8つの連続した(A/G)GAANモチーフからなる熱ショックエレメント(HSE,heat shock element)に依存することが示された。このHSEに熱ショック転写因子であるHSF(heat shock factor)1が結合することも判明した。なお、第一イントロンにもHSE様の配列が存在しているが、これは熱ショック応答には関与していないことがわかった。このようなことからHsp40は真の熱ショック蛋白質であることが証明された。
2.熱ショック蛋白質(Hsp)の温熱耐性における役割を直接的に証明するためには、特定のHspを条件的に高発現または発現抑制させる実験系が有効である。その1つにTet-on遺伝子発現系がある。まずHeLa細胞にpTet-onプラスミドを導入した。得られたTet-on HeLa細胞に、哺乳動物のDnaJ(Hsp40)相同体のひとつであるHSDJcDNAをpTREヴェクターに組み込んだプラスミドを導入して、doxycycline添加でHSDJを高発現する細胞株を得た。HSDJの発現はdoxycycline濃度依存的であり、約3倍の誘導がみられた。今後このほかに、Hsp70やHsp40についても条件的に高発現または発現抑制する細胞株を単離し、これらの細胞株を用いて各Hspの温熱耐性における役割を解析していく。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Michels,AA.et al.: "Hsp70 and Hsp40 chaperone activities in the cytoplasm and the nuclens of mammoclian cells" J.Biol.Chem.272. 33283-33289 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Kaneko,R.et al.: "Relationship between Hsp40 synthesis and the development of thermotolerance in murine tumor in vivo." Int.J.Hyperthermia. 13. 507-516 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Hata,M.et al.: "Characterization of HSE sequence in human Hsp40 gene : structural and promoter analysis." Biochim.Biophys.Acta. (in press).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 大塚健三: "ストレス応答と老化・寿命" 放射線科学. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Ohtsuka,K.: "Guidebook to Molecular Chaperones and Protein-Folding Catalysts" Edited by MJ.Gething,Oxford University Press, 554 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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