• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

機械的刺激によって活性化されるCI-チャネルの同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 09257243
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

古家 喜四夫  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (40132740)

研究分担者 榎本 浩一  島根医科大学, 助手 (70112125)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード乳腺 / 分泌上皮細胞 / ヌクレオチド放出 / 細胞内カルシウム / 機械的刺激 / カルシウム波 / ATP受容体 / クロライドチャネル
研究概要

最近私たちは乳腺の腺胞の培養を用い、筋上皮細胞の収縮が分泌上皮細胞への機械的刺激となりATP,UTPなどのヌクレオチドが放出され、周りの細胞のプリン受容体を活性化することによって細胞間を伝播するカルシウム波が発生するを明らかにした。この機械的刺激によってヌクレオチドが放出されるメカニズムを探るためパッチクランプ下で機械的刺激を与えた結果CIチャネルの活性化がみられた。本研究はこの機械的刺激によって活性化されるCI-チャネルの同定と機能解析が目的であった。
まずCI-チャネルの各種ブロッカーのなかでカルシウム波の発生あるいは伝播を阻害するものを検索した。fura 2をロードした乳癌細胞にカルシウム蛍光測光下で機械的刺激を与え各種薬物の効果を見たところDIDS,9AC,DPC,glibenclamideなどはカルシウム波の発生、伝播に大きな影響は与えなかったが、niflumic acidは高濃度(1mM)ではそれらを抑制した。niflumic acidは機械的刺激によって活性化されるCI-電流を抑制した。また、UTPの投与によって起こるATP分泌も抑制した。これらの結果はniflumic acid感受性のCI-チャネルがATPの放出に関与している可能性を示唆した。しかしもう1つの可能性としてniflumic acidがATP受容体に作用していることも考えられた。実際niflumic acid 1mM存在下ではATPによるCa^<2+>反応が抑制された。抑制の濃度依存性を考慮するとATP受容体への作用の方が可能性が強いと現在考えている。
CICファミリーの遺伝子配列を使ったRT-PCRによる解析では、乳癌細胞にCIC-3が発現していることは示されたが、その他の種類のCI-チャネルについてはまだ不明であり、電気生理的に見いだされているCI-電流との関係はまだついていない。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Nakano H, Furuya K et al.: "Involvement of P2-purinergic receptor in intracellular calcium responses and the contraction of mammary myoepithelial cells." Pflugers Archiv. 435. 1-8 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Furuya K et al: "ATP receptors mediating interaction in mammary epithelial cells." Jpn.J.Physiol.47. S24 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Nakano H, Furuya K et al: "Calcium signaling and electrical properties of mammary myoepithelial cells." Jpn.J.Physiol.47. S60 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Furuya K et al: "Purinergic and mechanical interactions between myo-and secretory epithelial cells in mammary gland" Jpn.J.Physiol.47(S1). S62 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi