研究課題/領域番号 |
09258207
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
北嶋 繁孝 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (30186241)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | TFIIF / p32 / ミトコンドリア呼吸 / HIV Tat / p30 |
研究概要 |
TFIIFは、転写の開始/伸長因子である。一方、エイズウイルス産物Tatは強力な転写のアクチベータ-であり転写伸長を促進させる。このTat作用とIIF機能との関係を知るためにIIFのRAP74サブユニットと相互作用する蛋白質をスクリーニングした。その結果、Tat,Revと結合するとされるTAP(我々は、p32と命名)がRAP74とも結合することを見い出した。TAPは、スプライシング因子、IIBとも結合するとの報告もある。p32がRAP74の中央ドメインと特異的に結合すること、IIBとも確かに結合することを明らかにし、IIFとTat共存下でRNAポリメラーゼIIの転写伸長活性が促進されることを見い出した。しかしながら、p32の細胞内機能の解析から、核内にもわずか存在したがほとんどがミトコンドリアマトリックスに存在すること、p32は、マウス、線虫、酵母で保存され、酵母のp32ホモログ(p30と命名)のノックアウト株は、呼吸機能の障害がおこりp30がミトコンドリア機能に重要であることがわかった。果たして、p32がエイズ感染細胞ではミトコンドリア外、とくに核内に移行しTat、Revと相互作用するのか、その結果、細胞内転写がどのように影響されるかが次の課題である。加えて、エイズ感染細胞での呼吸障害とどのようにかかわるのかも明らかにする必要がある。
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