研究課題/領域番号 |
09258218
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
岡田 則子 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (20160682)
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研究分担者 |
土肥 名月 名古屋市立大学, 医学部, 技官 (60260791)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | HIV / 感染細胞 / IgM / 細胞破壊 / 抗原エピトープ / GM2 / Ganglioside |
研究概要 |
1 我々は健常人の中に補体反応を介してHIV感染細胞を溶解できる血清があることを見いだした。その血清中因子を解析した結果、Gg4糖鎖に対するIgM自然抗体であることが判明した。Gg4は未感染細胞膜上には存在しないがHIV感染により新たに出現する糖鎖抗原であることが確認された。更に、HIV感染細胞では補体制御膜因子HRF20(CD59)の発現低下が確認されており、HRF20がHIV感染で低下するためにIgM抗体が反応すると補体反応を受けやすくなって細胞溶解を起こすことが一因として示された(Int.Immunol.8:153,1996)。 2 一方、HIV感染長期生存患者血清中には、このような作用を持つIgM抗体が存在することが多いことも見いだした(Microbiol.Immunol.41:331,1997)。そこで、それらのIgM抗体の抗原エピトープを明らかにするとともに、健常人でのスクリーニングを続行した。本研究はHIV感染でHRF20が低下することを利用してIgM抗体で感染細胞に補体による溶解を誘導し、これをAIDS発症の予防に適用することを目的とする他に類をみない独創的なものである。 3 健常人においては、4%の頻度で活性陽性血清が存在し、新たな抗原エピトープとしてGM2 Gangliosideが同定された。このGM2に対するhuman IgM monoclonal antibodyを入手して、HIV感染細胞にたいする細胞傷害効果を検討した結果、Molt4 IIIB,Molt4 MNのみならずU937感染にたいしても細胞傷害活性を示した。更に、感染細胞のみならず、HIV virus virionにたいしても、これらの溶解血清やMonoclonal antibodyは溶解活性を示した。 4 HIV感染により、それらの糖鎖抗原が発現する機序を明らかにするために、HIV感染による糖転移酵素の発現動態をRT-PCR法やノーザンブロット法等を用いて解析する。一方、HIV感染細胞を補体と共に溶解する作用を持つIgM抗体を産生するハイブリドーマの作成も行う。
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