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HIV-1複製に関わる新たな宿主因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09258228
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

高橋 秀宗  国立感染症研究所, 感染病理部, 主任研究官 (70260271)

研究分担者 長嶋 和郎  北海道大学, 医学部・病理学第二講座, 教授 (50010377)
倉田 毅  国立感染症研究所, 感染病理部, 部長 (50012779)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードHIV-1の複製機構 / 逆転写 / ウイルスと宿主の相互作用 / トポイソメラーゼI / ウイルス複製の宿主因子 / ATP結合因子
研究概要

HIV-1複製過程の詳細な解析のために、宿主因子による制御機構を解析することを目的とした。実験系として、精製したHIV-1へ基質を加え、ゲノムRNAのDNAへの逆転写を直接アッセイする系(endogenous reverse transcription assay)を用いた。この系へtopoisomerase I以外にRNA heicase等を介し逆転写へ関与することが予想されるATP等ヌクレオチドを添加し、逆転写を制御する機構を解析した。またバキュロウイルスによって宿主因子topoisomerase Iを発現させ、精製し、上記アッセイ系における影響を調べ、以下の結果が得られた。1)ATP及びその非加水分解性のアナログATP-γSによって,濃度依存的に精製HIV-1ウイルスの逆転写効率が上昇することが判明した。2)精製topoisomerase IをHIV-1ウイルスサンプルへ加えたところ、濃度依存的に逆転写効率が上昇した。3)さらにATPを加えると濃度依存性に活性を上昇させることが出来た。以上より、ATPへ結合する因子によって逆転写効率が著明に上昇させることが出来た。以上より、ATPへ結合する因子によって逆転写効率が著明に上昇することが判明した。同じ系においてウイルス量を減らし精製topoisomerase Iを加えることによってATPの作用が更に著明になったことからATPの標的はウイルス中に含まれるtopoisomerase Iであることが強く示唆された。ATPによってHIV-1の逆転写が調節されていることが判明したが、この分子機構はウイルスへ取り込まれている宿主因子topoisomerase IとATPとの結合によって説明されうると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Obara Y, Takahashi H, et al.: "Disutribution of HSV1 and 2 genomes in human spinal ganglia studied by PCR and in situ hybridisation." J.Med.Virology. 52. 236-142 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Takahashi,H et al.: "The role of topoisomerase I in HIV-1 replication." Leukemia. 11:S3. 26-28 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Takahashi,H et al.: "AIDS dementia and HIV-1 replication." Neuropathololgy. 17. 4-10 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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