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脳におけるホスホリパーゼDの発現と活性調節

研究課題

研究課題/領域番号 09259205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関群馬大学

研究代表者

山下 哲  群馬大学, 医学部, 教授 (50025623)

研究分担者 杉本 博之  群馬大学, 医学部, 講師 (00235897)
岡村 信一  群馬大学, 医学部, 助手 (20224058)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードホスホリパ-ぜD / 神経情報伝達 / PLD1 / PLD2 / ホスファチジルイノシトールビスリン酸 / 低分子Gタンパク質 / 組織分布
研究概要

本年度は脳で発現しているホスホリパーゼDのクローニングを行った.酵母,ヒマPLDやヒトPLD1のコンセンサス配列を用いてPCRを行いラット脳,肝臓から計3種のPLDをクローニングし,配列を決定したのち分裂酵母で発現させPLD活性を有することを検証した.一つはヒトで報告されているhPLD1と同じものであったのでrPLD1aと命名した.他の一つはそのスプライスバリアントで38アミノ酸を欠損するものであったのでrPLD1bと命名した.3番目の脳からクローニングされたものは新規の酵素で,PLD1が低分子Gタンパク質,PIP_2にのみ依存したのででrPLD2と命名した.以上により,ホスホリパーゼDはPLD1,PLD2,およびその存在がよく知られている脂肪酸依存性PLDに大別されることが明らかになった.RT-PCRによりPLDの組織分布を調べたところ,脳に存在するPLD1はb型が主で、a型はほとんど検出されないことが判明した.PLD2は脳に強く発現していた.また脂肪酸依存性酵素を精製する過程で酵素を強く阻害する因子が存在することを見出したので精製,同定を行い,それらがリゾホスファチジルセリン,ホスファチジルイノシトール,リゾホスファチジルイノシトールであることを明らかにした.これらのリン脂質は脳に存在するすべてのタイプのPLDをきわめて低濃度で阻害した.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Katayama,K.et al.: "Cloning,differenticl regulation as tissue distribution of alternatiely splied isoforme of ARF-dependent phoipb-ol. pass D from ret liver" Biochem.J. 329. 647-652 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Yamashita,S.et al.: "Choline Kinase from yeast" Biochim.Biophys.Acta. 1348. 63-69 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Yamashita,S.et al.: "Phosphatidyl serine Synthase from yeast" Biochim.Biophys.Acta. 1348. 228-235 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Yamashita,S.et al.: "Phosphatidylinositol from yeast" Biochim.Biophys.Acta. 1348. 173-178 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Kodaki,T., et al.: "Cloning,expression,and Daiacterization of a novel phospholipase D cDNA from rat brain" J.Biol,Chem.272. 11408-11413 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Uchida,N.et al.: "Increased phospholipase D activity in human breast cancer" J.Cancer Res,Clin,Oncol.123. 280-285 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 山下哲: "広川タンパク質化学" 広川書店, 224 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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