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遺伝子発現によるシナプス制御の分子メカニズムの解析・遺伝子探索とその機能解析-

研究課題

研究課題/領域番号 09260216
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関旭川医科大学

研究代表者

木山 博資  旭川医科大学, 医学部, 教授 (00192021)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード内耳 / 可塑性 / NO / グルタミン酸受容体 / NOS / 小脳 / 前庭代償
研究概要

内耳の損傷により前庭機能が低下するがそれが回復する過程での中枢神経系における可塑性担当分子の検出を試みた。内耳破壊後、前庭代償が生じる過程で前庭小脳である片葉を取りだし、RNAを回収しディファレンシャルディスプレイ法等を行い遺伝子探索を行った。その結果GluRδ2が得られた。本遺伝子は東京大学医学部三品教授がノックアウト動物を持っておられるので、ノックアウト動物による解析を試みた。GluRδ2ノックアウト動物では、前庭傷害後前庭代償が遷延することが明らかになった。GluRδ2が前庭代償の過程で何らかの役割を果たしていることが明らかになったが、GluRδ2ノックアウト動物では小脳の回路自身に以上があることもあり、特異抗体等を用いた免疫組織化学的な解析が必要であると考えられる。現在特異抗体を入手し、免疫組織化学的に蛋白レベルでの変化が見られるかを検討している。また、これとは別にNO合成酵素であるNO合成酵素(NOS)の新たな発現が前庭障害時に前庭小脳である片葉に起こることを見いだした。NOSが発現する細胞は(unipolar brush cell;UBC)と呼ばれる細胞で前庭小脳にのみ認められる特長的な細胞である。UBCは前庭傷害後にNOを産生し、これが前庭代償に何らかの貢献をしていると考えられたので、前庭傷害後NOインヒビターであるL-NAMEを片葉に局所注入を試みた。その結果著しい前庭代償の遷延が認められた。本結果から前庭代償には明らかにNOの関与があることが判明した。しかしながらUBCを含む小脳の回路のうちどの部分でNOが関与しているのかの詳細については、今後の検討が待たれる。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yao GL: "Enhancement in expression of cytokine receptor and its intracellular signaling molecules after peripheral nerve injury." Eur.J.Neurosci.9. 1047-1054 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Su QN: "Differential display revealedtranscriptional upregulation of the motor molecules for both anterograde and retrograde axonal transport during nerve regeneration." Eur.J.Neurosci.9. 1542-1547 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Kitahara T: "Changes in nitric oxide synthase-like immunoreactivities in unipolar brush cells in the rat cerebellar flocculus after unilateral labyrinthectomy." Brain Res. 765. 1-6 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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