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NSF結合タンパク質の同定と開口分泌における役割

研究課題

研究課題/領域番号 09260228
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京薬科大学

研究代表者

多賀谷 光男  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (30179569)

研究分担者 谷 佳津子  東京薬科大学, 生命科学部, 講師 (40266896)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード開口放出 / 神経伝達物質 / N-エチルマレイミド感受性因子 / VCP
研究概要

NSFはSNAPおよびSNAREと複合体を形成し、神経伝達物質の開口放出に関与することが知られている。最近、我々は英国のHenleyら(プリストル大)との共同研究によって、NSFがAMPA型のグルタミン酸受容体(GluR2)と相互作用していることを明らかにした。NSFとGluR2との相互作用は直接的であり、SNAPを介さない。SNAPやGluR2以外にNSFと相互作用するタンパク質を同定するために、酵母のtwo-hybrid法を用いてNSFと相互作用する脳タンパク質の検索を行った。しかしながら、相互作用するタンパク質として見つかったのは全てNSF自身であった。NSFはそのC末端で強く相互作用して六量体を形成することが知られており、そのためこのスクリーニング法ではNSF自身しか見つからなかったものと考えられる。
NSFは神経伝達物質の開口放出以外にも有糸分裂時のゴルジ体の形成反応にも関与するが、この反応にはVCPというタンパク質も関与する。VCPはNSFと同様に六量体タンパク質であり、一次構造的にもNSFに類似している。最近、VCPの膜受容体はNSFと同様にSNAREであるという報告があり、VCPがNSFと協調して開口放出にも関与している可能性が考えられた。そこで、two-hybrid法でVCPと相互作用するタンパク質の検索を行ったところ、VCP間での相互作用は全く認められず、2つの新規タンパク質を同定することができた。その内の一つはp47であり、VCPと結合しているタンパク質であることが、ごく最近英国のWarrenのグループによって報告された。もう一つのタンパク質は未知のものであり、現在、その構造決定を進めている。今後、VCPの開口放出機構への関与について検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Takuma, et al.: "Evidence for the putative docking/fusion complex of exocytosis in parotid acinar cells." FEBS Lett.404. 34-36 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Igarashi, et al.: "The soluble N-ethylmaleimide-sensitive factor attachment protein receptor complex in growth cones:molecular aspects of theaxon terminal development." J Neurosci.17. 1740-1750 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Yamaguchi, et al.: "Possible involvment of heterotrimeric G proteins in the organization of the Golgi apparatuts." J.Biol.Chem.272. 25260-25266 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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