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T4ファージ小尾繊維の形成と分子シャペロン

研究課題

研究課題/領域番号 09261207
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

有坂 文雄  東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (80133768)

研究分担者 武田 茂樹  東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (80282854)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード熱変性 / グアニジン塩酸変性 / ストップドフローCD / 分子シャペロン / 繊維状蛋白質 / four helix-bundle / 示差走査型微少熱量計
研究概要

T4ファージの尾繊維及び小尾繊維の形成に必須でファージにコードされている分子シャペロンgp57A(gp=gene product、57Aは遺伝子名)をコードする遺伝子をクローニングして大量発現系を構築した。本タンパク質は円2色性(CD)スペクトルによれば約94%がαヘリックスからなり、沈降平衡法に基づく超遠心分析の結果、4量体を形成していることが明らかとなった。また、沈降係数と分子量から求めた摩擦比から、回転楕円体に近似したときの軸比を求めると15となり、細長いタンパク質である。さらに、本蛋白質の一次配列をヘリックス車輪(helix-wheel)上にプロットしてみると、N末端側約50残基でaおよびbの位置にLeu,lleなどの疎水性アミノ酸が多く見いだされた。従って、N端末側約50残基の領域で4ヘリックスバンドルを形成している可能性が高い。他方、同蛋白質の塩酸グアニジンによる変性を、沈降平衡法およびCDによって測定した結果、2次構造の喪失に先立ってまず4量体の解離が起こることが示唆された。示差走査型微少熱量測定(DSC)でも2段階の可逆的な熱転移が測定されたが、同じ熱変性を円2色性(CD)でモニターしたところ、いずれの移転点でもCD値の変化が認められた。従って、2段階いずれの段階でもαヘリックスの形成があると考えられる。pH7.5,8.3,9.0の3点で測定した結果に対して城所らの理論に基づいて解析した。その結果、2量体を経由する3状態モデルがよくデータを説明することが分かった。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Takuro MATSUI: "Isolation and Characterization of a Molecular Chaperone,gp57A,of Bacteriopahge T4" Journal of Bacteriology. 179・6. 1846-1851 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Takayo SASAKI: "Nucleotide Sequences of the Contractile Tail Sheath and Tube Genes of Bacteriophage PS17 and Amino Acid Sequences of Their Products" Res.Comm.Biochem.& Mol.Biol.1・1. 93-106 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Hisayuki MORII: "Identification of Kinesin Neck Region as a Stable α-Helical Coiled-Coil and Its Themodynamic Charcterization" Biochemistry. 36・7. 1933-1942 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Shigeki TAKEDA: "Mapping of Functional Sites on the Primary Structure of the Tail Lysozyme of Bacteriophage T4 by Mutation Analysis" Biochem.Biophys.Acta. (in press).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 武田茂樹: "ネガティブ染色…簡便で高分解能の染色法" 細胞工学. 16・6. 881-889 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 中村春木: "タンパク質のかたちと物性(共編著)" 共立出版社, 234 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 畑中正一: "ウイルス学(共著)" 朝倉書店, 646 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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