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酵母核機能におけるユビキチン経路の役割り

研究課題

研究課題/領域番号 09263204
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

菊池 淑子  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00138124)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードユビキチン経路 / 細胞周期 / チェックポイントコントロール / 核輸送 / 核構造 / 出芽酵母
研究概要

出芽酵母温度感受性変異株to mlは高温下におくと細胞周期G2/M期で増殖を停止し、膨潤した核内に核小体が断片化するなど核構造異常が観察される。また、TOM1は核輸送にも関与している。TOM1遺伝子は分子量370KdのC末端にhectドメインを持つユビキチンライゲ-スをコードする。tom1変異株の詳細な表現型の解析、復帰変異株の単離、ターゲット蛋白の検索、サプレッサーの解析、蛋白と直接相互作用する蛋白の検索などにより、Tom1pによる蛋白のユビキチン化/分解という局面から核構造とその機能について分子レベルで研究することを目的としている。
Tom1-hectドメイン融合蛋白はhectドメイン欠失株の温度感受性は相補したが、完全破壊株の温度感受性は相補できなかった。従って、hectドメイン以外の領域も遺伝子機能に必須であると言える。Tom1pの種々の領域と相互作用する因子を2-ハイブリッド法により単離したところ、プロテアソーム構成因子や、ユビキチン化基質の候補があった。さらに、tom1復帰変異として、フォスファターゼ2AのBサブユニットをコードするCDC55のベノミル感受性変異が単離されているが、これらはcdc20温度感受性変異を抑圧した。Cdc20pはM期インヒビターPds1pに対するAnaphase Promoting Complexの基質特異的活性化因子である。チェックポイントコントロール因子であるCdc55はAPCを不活化し、Pds1pを安定化することによってM期の進行を阻害すると考えられ、tom1変異株が細胞周期G2/M期で停止するのはスピンドル異常を感知してチェックポイントコントロールが働いた結果であると考えれた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Uesono: "Ssdlp of Saccharomyces cerevisiae associates with RNA." J.Biol.Chem.272・26. 16103-16109 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 八代田英樹: "細胞増殖におけるユビキチンリガーゼの役割" 蛋白質核酸酵素. 42・14. 2240-2246 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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