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出芽酵母のDNA複製装置の変異による核分裂の異常

研究課題

研究課題/領域番号 09263207
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

荒木 弘之  大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (20151160)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードDNA複製 / 核分裂 / DNAポリメラーゼ / チェックポイント / 細胞周期 / 出芽酵母 / Dpb11
研究概要

出芽酵母の染色体DNA複製に必須なDNAポリメラーゼII(ε)(Pol II)と相互作用するDPB11の温度感受性変異株は、非許容温度下で染色体DNA複製とS期のチェックポイント機構が異常で、核が不均等に娘細胞に分配されて行く。この核の不均等分配の原因を調べるため、DPB11と相互作用するSLD1-5遺伝子を遺伝学的に同定し解析している。本年度は、以下のことを明らかにした。1)Sld2とDpb11が複合体を作り、このDpb11/Sld2複合体形成が複製開始に重要である。2)Sld3はSld4(Cdc45)と遺伝的にも2ハイブリッド法でもSLD4(CDC45)と相互作用する。また、SLD3遺伝子の温度感受性変異も、cdc45変異同様に複製開始に欠損があることがわかった。Cdc45は複製開始に関与するMcmタンパク質と結合することが報告されているが、Sld3とMcm6も2ハイブリッド法では相互作用している。3)SLD5遺伝子の温度感受性変異も、複製に欠損を示した。また、SLD5と遺伝的にも2ハイブリッド法でも相互作用するPSF1遺伝子を分離した。4)2ハイブリッド法でさらに調べると、DPB11-DPB2(Pol IIの2番目のサブユニットの遺伝子),DPB11-SLD3,DPB11-SLD5,DPB11-PSF1,DPB2-PSF1,SLD3-PSF1の間でも相互作用が認められた。
これらのことから、Dpb11/Sld2,Sld5/Psf1,Sld3/Sld4がPol IIをMcm複合体にロードさせることによって、DNA合成を開始させているのではないかと考えている。そして、この複合体の形成の有無によりDpb11がチェックポイントのシグナルを細胞分裂装置に伝えている可能性がある。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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