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核膜融合機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09263214
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京薬科大学

研究代表者

多賀谷 光男  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (30179569)

研究分担者 初沢 清隆  東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (20256655)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード核膜融合 / 有糸分裂 / N-エチルマレイミド感受性因子 / 抗体
研究概要

NSFはSNAPおよびSNAREと複合体を形成し、タンパク質の小胞輸送において小胞と膜との融合に関与することが知られている。最近、我々はNSFが核膜にも存在することを見い出した。核膜は細胞分裂時に分解して小胞化し、分裂終期に小胞が融合して再形成される。NSFが核膜に存在することら、我々はNSF複合体(NSF-SNAP-SNAREから構成される)が核膜形成にも関与するのではないかと考えている。本研究ではNSF複合体の核膜融合への関与を、アフリカツメガエルの卵母細胞抽出液を用いたin vitvoの核膜融合のアッセイ系を使って検討した。核膜融合系に抗SNAP抗体を加えると、核の成長(融合)は著しく阻害された。SNAP-23はSNAREのひとつであるが、このSNAP-23のC末端ペプチドは0.6mM程度の濃度で核の成長を遅らせ、また形成された核を著しく不安定化させることがわかった。また、SNAP-23のC末端領域に対する抗体も核の成長を阻害した。これらの結果はNSF複合体が核膜形成に関与することを示唆している。
ゴルジ体に結合したNSF複合体は、Mg^<2+>-ATPとインキュベートすると分解してNSFは膜より遊離するが、核膜結合型ではそのようなことは起こらない。NSFがSNAP以外のタンパク質と相互作用している可能性も考えられたので、そのタンパク質を酵母のtwo-hybrid法を用いて同定することを試みた。しかしながら、相互作用するタンパク質として見つかったのはNSF自身であった。NSFはそのC末端で六量体を形成することが知られているので、そのためにNSF自身が同定されたものと考えられる。現在、N末端領域を用いて同様の実験行っている。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hatsuzawa, et al.: "The hydrophobic region of signal peptides is a determinant for SRP recognition and protein translocation across the ER membrane." J.Biochem. 121. 270-277 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Igarashi, et al.: "The soluble N-ethylmaleimide-sensitive factor attachment protein receptor complex ingrowth cones:molecular aspects of the axon terminal development." J Neurosci.17. 1740-1750 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Yamaguchi, et al.: "Possible involvment of heterotrimeric G proteins in the organization of the Golgi apparatuts." J.Biol.Chem.272. 25260-25266 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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