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変態・休眠因子としての温度情報の受容機構解析

研究課題

研究課題/領域番号 09265209
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

清原 壽一  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (50071874)

研究分担者 宮田 清司  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助手 (30243124)
中島 敏博  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (30128136)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードカイコ / ボンビキシン / 温度応答性 / ホールセルクランプ / カルシウムスパイク / 冷感受性
研究概要

1、カイコ5齢幼虫脳のボンビキシン分泌神経細胞を用い、脳標本を灌流している細胞外液を16-25℃の間で変化させて温度刺激を与え、神経の温度応答活動をホールセルパッチクランプ法で電気生理学的に記録し、細胞の静止膜電位の変化、発火頻度の変化、膜コンダクタンスの変化、逆転電位等を観察した。
2、記録されたニューロンの静止膜電位は30-数10ミリボルトで、比較的ゆっくりとした時間経過を示す自発性の活動電位を発生し、オーバーシュートした。この活動電位は、コバルト投与により消失するがテトロドトキシン投与で消失しないことや、その時間経過などからカルシウム・スパイクと考えられる。多くのニューロンは自発放電活動を示し、その発火頻度は室温25℃で20-80回/分とニューロンによりかなりばらつきがあるが、哺乳類や鳥類に比べると低頻度のものが多かった。
3、記録したニューロン活動は、灌流液温を上昇させると膜電位が脱分極し発火頻度が増加する温感受性ニューロンと、逆に過分極し発火頻度が減少する冷感受性を示すニューロン、さらに温度感受性を示さない非温度感受性ニューロンの3型に分類された。冷感受性ニューロンはさらに温度感受性の高い群低い群とに分類された。冷感受性と温感受性のニューロン間で、発生する活動電位の形状には大きな違いは認められなかった。
4、これらの温度感受性の違いが、カイコ神経細胞に別々の受容機構が存在することによるものか、あるいは入力源の違いに起因するものかを、他のイオン機構と関連づけながら明らかにする必要がある。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S-H.Lin: "Metabolic map of the rat brains in pregnant,parturient and lactating females using Fos immunchistochemistry" Brain Research. 787・2. 226-236 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Murai: "Different effect of oxytocin on membrane potential of supraoptic oxytocin neumns in viragin female and male rats in vitro." Neuroscience Research. (in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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