• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

宿主をコントロールする昆虫ウイルスの遺伝子解析.

研究課題

研究課題/領域番号 09265218
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関理化学研究所

研究代表者

前田 進  理化学研究所, 分子昆虫学研究室, 主任研究員 (30116371)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードapotosis / baculovirus / iap / NPV
研究概要

バキュロウイルスは、それぞれ150程度の遺伝子を保持しているが、機能が推定できない遺伝子も多く、これらのうち宿主をコントロールするような遺伝子の解明を行う。昆虫はウイルスの増殖を阻止するため、細胞が自殺をし(アポトーシス)個体を守ることもある。そこで、種々の生物のICEプロテアーゼファミリーで誘導されるアポトーシスを阻止するバキュロウイルスのp35に関して、AcNPVとカイコNPV(BmNPV)を比較したところ,活性に最も重要と思われるプロテアーゼで切断される領域とC末端近くの領域のみがかなり異なっていることが明らかになった。そこで、BmNPVとAcNPVのp35遺伝子のキメラを作成し脊椎動物由来の細胞でICE(caspase-1)によって誘導されたアポトーシス阻害活性を調べたところ,活性に最も重要と思われるプロテアーゼで切断される領域がAcNPV由来であるp35のみがアポトーシスを強く阻止した。これらの結果より、それぞれの宿主-ウイルス系に適したアポトーシスが引き起こされることがバキュロウイルスの増殖や宿主域の決定に重要であることが示された。一方、Xestia c-nigrumという昆虫に感染する顆粒病ウイルスのゲノムの構造解析の結果、p35とは異なるiapと呼ばれるアポトーシスを阻止する遺伝子とホモロジーのある遺伝子を同定した。この遺伝子の機能をp35欠損AcNPVを用いて調べたところ、アポトシースの阻止効果はそれほど高くないことが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] C.Goto, Hayakawa, & S.Maeda: "Genome organization of Xestia c-nigrum granulovirus." Virus Genes. (in press).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi