研究課題/領域番号 |
09266202
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大谷 清 東京医科歯科大学, 疾患遺伝子実験センター, 講師 (30201974)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | E2F / DNA複製 / ORCl / CDC6 / 哺乳動物細胞 |
研究概要 |
E2Fの過剰発現は単独で休止期の線維芽細胞にDNA合成を誘導する。従って、E2FはDNA複製開始の制御に係わる非常に重要な遺伝子の発現を制御していると予想される。我々は、酵母でDNA複製開始の制御に関わるオリジン接合複合体ORClのヒトホモローグ(HsOrcl)の発現がE2Fによって制御されていることを明らかにした。しかしHsOrclの過剰発現のみでは休止期の線維芽細胞にDNA合成を誘導し得なかった。最近、酵母でオリジン結合複合体と作用することによりオリジンの使用頻度を上げるCDC6のヒトホモローグ(HsCdc6)が同定された。そこでHsCdc6の発現制御機序を調べたところ、E2Fによって制御されていることが明らかとなった。しかし、HsCdc6の過剰発現のみでは、休止期の線維芽細胞にDNA合成を誘導し得なかった。従って、哺乳動物細胞でDNA複製開始の制御に係わる遺伝子の発現がE2Fによって制御されていること、DNA複製開始には複数のE2Fの標的遺伝子の発現誘導が必要であることが示唆された。
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