• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

細胞周期特異的なクロマチン構造とMCM蛋白の結合調節

研究課題

研究課題/領域番号 09266221
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関愛知県がんセンター

研究代表者

網代 廣三  愛知県がんセンター, 生物学部, 室長 (80124527)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードヒストン / リン酸化 / DNA複製
研究概要

細胞が細胞周期のS期へ移行し、DNA複製が可能となるためのクロマチン構造についてはまだ不明である。HeLa細胞のS期にリン酸化されるヒストンH1サブタイプはC末端側の2つのサイトをもち、DNA合成阻害剤であるハイドロオキシウレアに対し、一方は感受性で他方は非感受性である(Ajiro et al 1981b)。また最近、リン酸化H1に対する抗体を用いて、マウス細胞S期のH1サブタイプのリン酸化がDNA複製に関連していることが明らかになってきた。
本年度、我々はDNAポリメラーゼ アルファーの特異的阻害剤であるアフィデコリンを用い、上記と同一のHlaのリン酸化サイトが阻害されるか否かについて調べた。HeLa細胞をこの薬剤で処理し、一部はその阻害を解除し、^<32>Pで標識した。H1を抽出し、HPLCおよびSDSゲルで精製すると共に、3つの主なサブタイプ(Hla,Hlb,及びHlc)に分画した。^<32>Pの取り込みを対照と比較すると、これらのサブタイプのうちHlaは、DNA合成の阻害とに共に著しく低下した。一方、その阻害を解除した細胞では回復が見られた。さらに、これらのリン酸化Hlaのペプチドマップによれば、2つのスポットのうち、アフィデコリン処理によって、一方のスポットが殆ど消失した。一方、その阻害を解除した細胞のH1ではそのサイトのリン酸化の回復が見られた。したがって、1)DNA合成の阻害剤DNAポリメラーゼ アルファーの特異的阻害剤であるアフィデコリンにおいても、ハイドロオキシウレアと同様の結果が得られた2)このHlAに相当するサブタイプはヒト、マウス共に、H1サブタイプの中で唯一の低分子サブタイプであることが分かった。これらの結果は、上記の研究結果を追認、支持すると共に、Hlaの特異的リン酸化サイトがDNA複製に依存することを強く示唆する知見が得られた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 網代廣三: "細胞の増殖分化におけるヒストンの化学修飾" 蛋白質・核酸・酵素. 42. 1375-1385 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi