• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アミロイドβ蛋白の分泌におけるカルパイン-カルパスタチン系の関与

研究課題

研究課題/領域番号 09267210
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

山崎 恒夫  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80200658)

研究分担者 井原 康夫  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60114386)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードアルツハイマー病 / アミロイドβ蛋白
研究概要

アルツハイマー病(AD)の患者脳にはアミロイドβ蛋白(Aβ)が沈着しており、ADの発症と密接な関連があると考えられている。Aβはアミノ酸残基数約700の膜蛋白であるβ-アミロイド前駆体蛋白(APP)から産生され、C末側アミノ酸が40番目のバリンで終わるAβ40と、さらに2残基長いAβ42の2分子種が存在することが知られている。過去の研究結果はAβの脳組織への沈着にはAβ42が中心的役割を果たしていることを示唆しており、Aβ42の産生抑制がADの治療に結びつく可能性が指摘されている。しかしながら、APPからのAβ産生機構や細胞内産生部位は現在のところ不明である。本研究は、Aβの細胞内産生部位をAβ40とAβ42を別個に検出することができる鋭敏なELISA法を用いて同定することを試みたものである。
実験にはAPPを遺伝子導入した培養細胞を用いた。まず、培地中に小胞体からゴルジ装置への膜輸送を阻害するブレフェルディンAを添加すると、Aβ42のみが細胞内に蓄積し、Aβ40は検出できなかった。次に、ゴルジ装置内の膜輸送を阻害するモネンシンの添加ではAβ40、Aβ42のいずれもが細胞内に蓄積された。これらの結果はAβ40はゴルジ装置内で、Aβ42は小胞体とゴルジ装置の両者で産生されている可能性を示唆している。ADの病因遺伝子のひとつであるプレセニリンは小胞体とゴルジ装置に分布し、そのアミノ酸置換によってAβ42の産生が特異的に上昇することが知られている。プレセニリンの存在部位と今回判明したAβ42の産生部位とが同じであったことは、両者が小胞体を中心とした部位で関連しあっていることを強く示唆している。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Bode,C.W: "Intracellular generation and accumulation of amyloid β-peptide terminating at amino acid 42" Journal of Biological Chemistry. 272. 16085-16088 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Yamazaki,T.: "Specific increase in amyloid β-protein 42 secretion ratio by calpain inhibition" Biochemistry. 36. 8377-8383 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi