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サイクリンE-p21特異的なユビキチンリガーゼの解析

研究課題

研究課題/領域番号 09267240
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関久留米大学

研究代表者

大坪 素秋  久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (10211799)

研究分担者 吉村 昭彦  久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (90182815)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードE6AP / ユビキチンリガーゼ / サイクリンE / Cdk2 / 細胞がん化
研究概要

サイクリンEと会合するE6AP類似ユビキチンリガーゼCeblの完全長のcDNAの解析より、Ceblが1024アミノ酸、120kdの蛋白質であることを明らかにした。mRNAと蛋白質レベルの両方で発現を調べたところ、腫瘍由来の細胞株で強い発現が見られ、正常組織や正常線維芽細胞ではほとんど発現が見られなかったが、精巣、卵巣、胎盤でのみ弱い発現が観察された。細胞内局在を特異抗体で調べたところ、顕著な核局在が検出され、核局在シグナルはN末端のアルギニンに富む領域に存在する。CeblのサイクリンE結合領域は、ユビキチンリガーゼとしてもっとも解析が進んでいるE6APの活性を担うカルボキシ末端のHectドメインに相当する領域よりも外側に特定できた。この部分はE6AP類似ユビキチンリガーゼ一般の基質結合領域に相当する事実は、核に局在する事実とあわせて、サイクリンEがCeblの基質であることを強く示唆する。カルボキシ末端同様、アミノ末端部分でもCeblはサイクリンEに会合し、その部分でサイクリンE-Cdk2によりリン酸化されることから、CeblはCdk2の基質である可能性が高い。CeblとサイクリンEの発現の相関を調べたところ、Ceblの発現が高いHeLa,SaOS2、293、WI38(SV40)細胞ではCeblを発現していないHT1080,U2OS、正常線維芽細胞などと比較してサイクリンEの発現量が低い傾向が観察された。
発現ががん化した細胞株に限定されることはCeblのがん化の過程や形質との関係を予想させる。今後、CeblがサイクリンEのユビキチンリガーゼであるかの検証と平行して、Ceblと各種がん遺伝子やがん抑制遺伝子との関係についてもあきらかにしていく。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tsuji T, et al.: "Cyclin E overexpression responsible for growth of human hepatic tumors with p21WAF1/CIP1/SDI1" Biochem.Biophys.Res.Commun.242・2. 317-321 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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