研究課題/領域番号 |
09267243
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)東京都精神医学総合研究所 |
研究代表者 |
森 啓 (財)東京都精神医学総合研究所, 分子生物学研究部門・研究員(副参事) (10159189)
|
研究分担者 |
佐原 成彦 (財)東京都精神医学総合研究所, 技術部, 研究員 (40261185)
山本 明広 (財)東京都精神医学総合研究所, 技術部, 研究員
亀谷 富由樹 (財)東京都精神医学総合研究所, 分子生物学研究部門, 研究員 (70186013)
宇佐美 美穂子 (財)東京都精神医学総合研究所, 技術部, 研究員 (10261182)
|
研究期間 (年度) |
1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | アルツハイマー病 / プレセニリン-1 / 突然変異 / 家族性アルツハイマー病 / アミロイド蛋白 / カスパーゼ / アポトーシス |
研究概要 |
早期発症型家族性アルツハイマー病の原因遺伝子プレセニリン1(PS1)は467残基のアミノ酸からなる膜タンパク質であることが知られている。トランスジェニックマウスおよび培養細胞等の解析から、このPS-1の突然変異がアミロイド線維の主成分であるAβ42を増加させることが明らかとなってきた。このことは、PS-1がAβの前駆体タンパク質(APP)の代謝過程に大きく関与していることを示唆している。このPS-1蛋白が家族性アルツハイマー病脳内では正常脳内とは異なった代謝をする結果APP代謝の異常を引き起こすことが示唆する報告もあり、この点について検討した。また、アポトーシスによる細胞死機構がアルツハイマー病の神経変性死についても関与することが議論されており、未決着の状態であったことから調査を進めた。 その結果、ヒト脳内ではPS-1蛋白はPS-1遺伝子の異常(点突然変異)の有無に関係なく、28kDaのNTFと18kDaのCTFの2つのペプチド断片に分解された状態で存在することが確定した。また、アポトーシスに関連したCaspase-3断片は分子量43kDaをしめすププチド断片であることが提唱されているが、この分子量を目安に解析したところ、PS-2断片にはあるが、PS-1断片には見出されなかった。今後はAPPとPS-1あるいはPS-2との直接・間接を含めた結合様式を明らかにすることが重要であり、この点に焦点をあてていきたい。
|