• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ゲノムの再編の分子メカニズム-染色体欠失を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 09269219
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

梅津 桂子  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (20223612)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード染色体異常 / ヘテロ接合性の喪失 / 出芽酵母
研究概要

研究実施計画にあるように、出芽酵母二倍体細胞を用いた染色体欠失検出系を作製し、染色体再編を生じた細胞を選択し、生じている染色体異常についてパルスフィールド電気泳動や定量的PCRを用いて解析した。また、定量的PCR法によって系統的かつ半自動的に染色体の欠失領域を同定する方法を確立した。これらの方法により得られた結果は以下の様になる。
1.マーカー喪失を引き起こす変異 5FOA耐性変異の発生頻度は1.7x10^4であり、その内、染色体喪失が約60%、相同染色分体交叉が約34%、染色体欠失を含むものが6.4%であった。点突然変異等のURA3マーカー内の変異は約500クローンの解析では全く認められなかった。
2.染色体欠失の分類 URA3マーカーとその挿入領域の近傍が失われていることを染色体欠失の指標としたが、パルスフィールド電気泳動とサザンブロッティングで観察される第III染色体(部分を持つ染色体)の大きさは様々で、本来の第III染色体よりも大きなものも存在した。ここで同一染色体内の欠失と考えられるものはその内約30%で、PCRによりMATaとHMR座間の相同組換えによる94kbの欠失と確認した。第III染色体右腕末端領域まで失っている欠失については、欠失領域の同定の結果などと考え合わせ、相同染色体を含む他の染色分体との不等交叉や転座によると結論した。
3.マーカーの挿入と染色体異常 人工的に挿入したマーカーが引き起こす影響についても検討中である。挿入マーカーが飛び出した事による5FOA耐性を観ている可能性が低いことはマーカーとMATa座間の連鎖解析により確認した。一方、URA3マーカーが本来存在している第V染色体では同様の解析で染色体喪失が約1/40となることは、マーカーの挿入により染色体脆弱部位が生じている可能性を示すとも考えられる。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Keiko Umezu et.al: "Geretic analysis of yeast RPA reveals its multiple functions in DNA metabolism" Genetics. (in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi