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マカカ属サルの対マラリア適応戦略

研究課題

研究課題/領域番号 09270211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

竹中 修  京都大学, 霊長類研究所, 教授 (00093261)

研究分担者 後藤 俊二  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (90093343)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードプラスモディウム / マラリア / マカカ属サル / カニクイザル / αグロビン遺伝子 / 遺伝子重複 / 適応
研究概要

カニクイザルについて、これまでの自然生息地における一時捕獲調査や実験室でのグロビン遺伝子の解析によりマレー半島、スマトラのカニクイザルはαグロビン遺伝子を多重重複させることにより、ヘモグロビンの合成速度を上げ、赤血球を迅速に作ることにより、Plasmodium感染により赤血球を破壊されても重篤な貧血を回避している、との仮説を考えた。1997年6月14日から21日にかけてインドネシア、ジャワ島中央部のインド洋に面したパンガンダランにおいて、野生カニクイザルの捕獲調査を行った。吹き矢で麻酔薬ケタラールを注入し、外見の獣医学的な検査の後血液を採取し、携帯光度計、携帯遠心機により赤血球関連の値を測定、塗沫標本を作製した。顕微鏡による観察により49頭の検査個体の内27頭がPlasmodiumの感染を受けていた。新しい咬傷を持った個体や妊娠個体を除き、感染個体24頭、非感染個体20頭についての、αグロビン遺伝子の数(2または3)をサザーン法で解析した。オスの場合、二重重複遺伝子をホモ接合で持つ個体では、罹患個体の方が赤血球関連値は高かったが、二重と三重のヘテロ接合で罹患個体、へテロ接合の非罹患個体と値は上昇した。三重重複のホモ接合個体は罹患個体が二頭のみで比較できなかった。メスの場合では、二重と三重のへテロ接合の罹患個体、二重重複のホモで非罹患個体、ヘテロ接合の非罹患個体、三重重複のホモで罹患個体の順に高くなった。しかしこのように細分化するとそれぞれの場合の試料数が少なくなり統計的な判定は出来なかった。平成10年度に再度の捕獲調査を計画している。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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