研究課題/領域番号 |
09270214
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
斎藤 あつ子 神戸大学, 医学部, 講師 (00223131)
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研究分担者 |
吉川 潮 神戸大学, バイオシグナル研究センター, 教授 (40150354)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | Plasmodium / Plasmodium falciparum / マラリア / 蛋白質燐酸化酵素 / 蛋白質脱燐酸化酵素 / in gel kinase assay / 阻害薬 / 赤血球寄生機構 |
研究概要 |
目的 本研究の目的は、燐酸化酵素、脱燐酸化酵素の作用薬(阻害薬や活性化薬)を用いた薬理学的解析と、ゲル内燐酸化法などの生化学的解析を組み合わせ、マラリア原虫の燐酸化、脱燐酸化酵素の生理的機能を明らかにすることである。 結果と考察 1、Calphostin C,Staurosporine,KN62などのCa^<2+>-dependent protein kinaseの阻害剤がP.falciparumのin vitroの増殖を強く制御した。 2、P.falciparumの約115-175kDaの5種のprotein kinase、約64kDaのprotein kinaseがtrophozoiteからschizontにかけて強く発現することが観察された。54kDのCa^<2+>-dependent protein kinaseはschizontからtrohozoite期にかけて強く発現する傾向があった。 1、2の結果より、Ca^<2+>-dependent protein kinaseは、赤血球期原虫の分裂増殖の制御に関与していることが示唆された。 3、Calyculin A、Okadaic acidなどprotein phosphatase 1、2Aの阻害剤がP.falciparumのin vitroの増殖を強く制御し、特にtrophozoiteに強い増殖抑制効果を示した。 4、P.falciparumにserine/threonine phosphatase type 1およびtype2活性が存在することが、明らかにされ、protein phosphatase type1活性が優位であった。 3、4の結果より、protein phosphatase type1は赤血球期原虫の増殖に必須で、trophozoite期で重要な役割を果していると考えられた。
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