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新しいヒトMHC関連遺伝子群の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09271226
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

橋本 敬一郎  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助教授 (70192268)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1997年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードMHC / クラスI
研究概要

本研究では、我々が発見したMHCクラスI関連遺伝子MR1を中心に解析を行ない、MHC関連遺伝子産物の機能の解明を目指す。ヒト及びマウスMR1の詳細な比較:ヒト及びマウスMR1cDNAより予測されるアミノ酸配列を比較すると、非常に特徴的な保存性が明らかとなった。即ち、α1及びα2ドメインのヒト、マウス間でのアミノ酸残基の一致は、90%近い値を示した。古典的MHCクラスI分子においては、α1及びα2ドメインは、ペプチド結合ドメインを形成しT細胞レセプターと相互作用する重要なドメインである。また、MR1の保存性について、サザンブロット解析により検討すると、種々の哺乳類DNAでMR1陽性バンドが検出され、哺乳類においては広くMR1遺伝子が保存されていることが推測された。マウスMR1遺伝子の染色体における存在位置は、FISH法により1H1であり、これは、ヒトMR1の染色体位置1q25に相当する位置であることが判明した。古典的MHCクラスI遺伝子群との比較:我々は、古典的MHC遺伝子及びMHC関連遺伝子群の起源を探る目的で、系統発生的に原始的な動物のMHC(関連)遺伝子群を解析しているが、今回、最も原始的な有顎脊椎動物の一群である軟骨魚類より古典的MHCクラスI遺伝子の単離に成功し、詳細な解析を行なった。軟骨魚類の古典的MHCクラスI遺伝子とヒトMR1を比較すると、α1及びα2ドメインで40%を超える比較的高いアミノ酸残基の一致が観察された。MR1分子は、α1及びα2ドメインに関して、軟骨魚類からヒトまでの古典的MHCクラスI分子と比較的高い類似性があることが明らかとなった。哺乳類MR1のα1及びα2ドメインにおける例外的に高い保存性は、これらのドメインと重要な分子との相互作用の存在を推測させる。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yamaguchi,H.: "A Highly conserved Major Histocompatibility Complex ClassI-related Gene in Mammals" Biochem.Biophys.Res.Commun.238. 697-702 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Okamura,K.: "The Most Primitive Vertebrates with Jaws Possess Highly Polymorphic MHC Class I Genes Comparable to those of Humans" Immunity. 7. 777-790 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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