研究課題/領域番号 |
09273101
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
飯野 正光 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50133939)
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研究分担者 |
萩原 正敏 東京医科歯科大, 難治研, 教授 (10208423)
宮崎 俊一 東京女子医大, 医学部, 教授 (80010081)
河西 春郎 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60224375)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
65,400千円 (直接経費: 65,400千円)
1998年度: 29,000千円 (直接経費: 29,000千円)
1997年度: 36,400千円 (直接経費: 36,400千円)
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キーワード | カルシウム / イノシトール三燐酸 / 膵臓β細胞 / 分泌 / 受精 / 蛍光カルシウム指示薬 / cAMP / GFP / 血管平滑筋 / 転写制御 |
研究概要 |
本研究班は、設計分子の作用を解析するため、収縮、分泌、発生、免疫、転写調節と極めて重要な生体機能を制御するCa^<2+>シグナル機構研究を推進し以下の成果を得た。 ca^<2+>シグナルパターンとIP_3受容体サブタイプの発現パターンの関係を明らかにするため、遺伝子工学手法を援用して単一のIP_3受容体サブタイプのみを発現する細胞系を作成し、各サブタイプの機能を比較した。これによりサブタイプ間には大きな機能的相違が存在し、Ca^<2+>シグナルパターンの違いを形成するのに極めて重要であることを示した。 膵臓β細胞では、インスリン顆粒の開口放出にはカルシウム濃度上昇だけでなくAキナーゼによるりん酸化が必要で、それが細胞内ATP濃度に依存的であることを見出した。これがβ細胞のグルコース応答に関与する可能性を示した。 受精・初期発生の引き金になる卵細胞内Ca^<2+>濃度上昇を誘発する精子因子の解析を行った.精子抽出物がIP_3受容体を介するCa^<2+>遊離によってCa^<2+>波およびCa^<2+>オシレーションを誘発することを明らかにし、精子細胞質蛋白質の精製に着手した。 蛍光波長の異なる2つのGreen Fluorescent Protein(GFP)の蛍光共鳴エネルギー移動が蛋白質の構造変化によって変化し得ることを利用して、細胞内cAMP濃度やCa^<2+>濃度変化のモニターを可能とするような蛋白質の作製に成功した。
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