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イオンチャネル機能探索分子の開発と情報伝達機構解明への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09273204
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

大泉 康  東北大学, 薬学部, 教授 (00006355)

研究分担者 松永 公浩  東北大学, 薬学部, 助手 (90222306)
古川 賢一  弘前大学, 医学部, 助教授 (20165468)
中畑 則道  東北大学, 薬学部, 助教授 (60045804)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードトライアジン / カルセクエストリン / リアノジンレセプター / マイオトキシンa / カルシウム遊離 / 筋小胞体
研究概要

トライアジンは筋小胞体の膜貫通蛋白質で、筋小胞体リアノジン受容体/カルシウム遊離チャネル(RyR)に付随し、カルシウム結合蛋白質であるカルセクェストリンを、筋小胞体膜に係留する役割を持つと考えられてきた。しかし最近の研究からトライアジンは、より積極的にRyRの活性制御に関わっていることが推定された。しかしながらその詳細は依然として不明である。一方、天然から見出した強力なカルシウム遊離作用を有する蛇毒由来のマイオトキシンαがトライアジンに結合することを我々は明らかにした。そこで今回、トライアジンのカルシウム遊離調節機能を明らかにするため、RyRのチャネル活性に対する影響を検討した。
特異的抗体によるアフィニティーカラムで精製したトライアジンを筋小胞体の重い画分(HSR)に加えても、RyRのチャネル活性の指標である[^3H]リアノジン結合には影響が見られなかったが、可溶化HSRでは有意な抑制が見られた。更に、アフィニティーカラムによって可溶化HSRからトライアジンを除くと、加えた精製トライアジンによる抑制の程度は著しく増大した。一方、カルセクェストリンは可溶化HSRの[^3H]リアノジン結合を活性化するが^<1)>、トライアジンはその活性化作用を消失させた。また、カルセクェストリンは、可溶化HSRにおける[^3H]リアノジン結合のカルシウム濃度依存性のカーブを低濃度側に移動させ、トライアジンは逆に高濃度側に移動させた。更にトライアジンのオリゴマー形成をカルセクェストリンは抑制した。以上の結果より、トライアジンとカルセクェストリンとは互いに作用し、RyRの機能を調節していることが示唆された。
今後は、マイオトキシンaがトライアジンに結合して起こるCa^<2+>遊離の機構にカルセクエストリンとの相互作用がどのように関わっているのかを明らかにしたいと考えている。
1)Ohkura et al.Can.J.Physiol.Pharmacol.73,1181-1185(1995)

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 魯文〓: "Tyrphostin 23 blocks Phosphorylation of p42 but not p38 mitogen-activated protein kinase by zooxanthellatoxin-A." European Journal of Pharmacology. 319. 375-378 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 大倉正道: "Dual Regulation of the Skeletal Muscle Ryanodine Receptor by Triadin and Calsequestrin" Biochemistry. in press. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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