研究課題/領域番号 |
09273223
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
曽我部 正博 名古屋大学, 医学部, 教授 (10093428)
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研究分担者 |
辰巳 仁史 名古屋大学, 医学部, 助手 (20171720)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 血管内皮細胞 / 伸展刺激 / 形態応答 / 接着斑分子 / リアルタイムイメージング / 近接場顕微鏡 |
研究概要 |
血管内皮細胞は一般的に紡錘形を呈し、血管走行に対してその長軸を平行に配列している。この形態や配列は血流に対する機械的抵抗を減弱し、内皮細胞の血管壁からの剥離を防ぐという大切な意義がある。これまでに血流や血管伸展等の機械刺激がこの形態や配列を導くこと、細胞骨格や接着斑分子、あるいは接着斑蛋白質のチロシン燐酸化が形態決定に重要であることが示唆されている。本研究の目的は、シリコン膜上に培養したヒト血管内皮細胞(HUVECs)を用いて、1軸周期伸展刺激(血管拡張刺激に相当)による形態配列応答の分子機構を、分子生物学とイメージング技術を駆使して明らかにするとともに、信号伝達分子のリアルタイムイメージング法を開発することにある。今年度は特にチロシンキナーゼsrcとその標的蛋白質である接着斑キナーゼ(FAK)に注目して解析し、以下の結果を得た。(1)アンチセンス等の分子生物学的手法により、形態反応には、srcの活性化とFAKのチロシン燐酸化が必須であることを発見した。(2)免疫抗体染色法により、この両者の空間分布が形態や細胞骨格と強い相関を持って変化することが分かった。(3)両分子の遺伝子のクローニングとシーケンスをほぼ完了し、リアルタイムイメージングに向けてGFP付加遺伝子を構成中である。(4)これらの分子の動態を見るためにの反射干渉顕微鏡と全反射型近接場顕微鏡のシステムをほぼ完成し、GFP付加シナプトタグミンをリアルタイムイメージングすることができた。
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