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新しい免疫抑制物質の作用に拮抗するプロテインキナーゼに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09273233
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

小堤 保則  京都大学, 薬学研究科, 助教授 (70205425)

研究分担者 川嵜 敏祐  京都大学, 薬学研究科, 教授 (50025706)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード免疫抑制物質 / スフィンゴシン / セリンパルミトイルトランスフェラーゼ / 酵母 / IL-2
研究概要

免疫抑制物質ISP-1は、冬虫夏草の一種、タイワンツクツクホウシに寄生するIsaria sinclairii薗の培養濾液より単離されたスフィンゴシン様構造を持つ物質である。これまでの研究により、ISP-1はマウス由来のIL-2依存性細胞障害性T細胞株CTLL-2細胞に対してアポトーシスを誘導することが明らかにされている。さらに、このアポトーシスの誘導は、スフィンゴ脂質生合成経路の最初の反応を触媒する酵素、セリンパルミトイルトランスフェラーゼの活性を抑制することによる細胞内のスフィンゴ脂質の減少によって引き起こされることが示されている。この細胞内のスフィンゴ脂質の減少による細胞死のメカニズムを明らかにするために、より単純な真核細胞である酵母を用いて、ISP-1の影響について検討を加えた。さらに、酵母の系を利用して、ISP-1による細胞死のシグナルに関与する遺伝子の単離を試みた。
酵母の遺伝子をマルチコピーベタタ-に組み込んだDNAライブラリーを用い、ISP-1存在下で、このDNAライブラリーを酵母にトランスフェクションすることにより、ISP-1耐性コロニーを得た。得られたコロニーから導入されたプラスミドを単離し、一次配列を決定することにより、4個の遺伝子を得ることが出来た。これらの遺伝子をSLI1-4(Sphingosine-Like Immunosuppressant resistant gene)と呼ぶことにした。このうちSLI-2遺伝子は分子量76kDの可溶性タンパク質をコードしていた。このタンパク質は、分子内にキナーゼドメインを有しており、そのキナーゼ活性がISP-1耐性に必須であることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Yamaji et al: "Neutral glycosphingolipids induce cell-cell aggregation of a variety ofhematopoietic cell lines." Eur.J.Biochem.247(1). 21-29 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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