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高等植物葉緑体RNAポリメラーゼシグマ因子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09274207
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

田中 寛  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (60222113)

研究分担者 高橋 秀夫  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (90013333)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1997年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
キーワードArabidopsis thaliana / Nicotiana tabacum / chloroplast / RNA polymerase / Sigma factor / photosynthesis / plastid
研究概要

1.シロイヌナズナの3種のcDNA全長構造解析の結果、これらはすべてシアノバクテリアや紅藻葉緑体のシグマ因子と近縁な蛋白をコードすることが明らかになった。また、葉緑体局在シグナルとなるトランジットペプチドと予想される領域とGFP遺伝子との融合遺伝子をシロイヌナズナプロトプラストに導入したところ、GFP蛋白質の葉緑体への局在が観察された。従って、これら遺伝子産物は葉緑体シグマ因子群であることが強く示唆された。
2.植物体から調製したRNAに対し、3種のシグマ遺伝子それぞれをプローブとしたNorthern解析を行った。その結果、これら遺伝子のmRNAは、暗所適応した後の明処理により誘導されることが明らかとなり、光条件による制御の存在が示された。
3.SigA蛋白について、大腸菌内で過剰発現系を構築するとともに、抗血清を作製した。ウェスタン解析により、SigA蛋白は約42キロダルトンの蛋白質として発現しているのが検出された。
4.sigAおよびsigB遺伝子は第一染色体、sigCは第三染色体上にマップされた。
5.sigA,sigCcDNAについて、sense鎖、antisense鎖をCaMV35Spromoterの下流に連結し、シロイヌナズナに導入したトランスジェニック植物を作製した。これまでに、それぞれ数ラインの株を確立しているが、顕著な表現形質は観察されていない。
6.sigA-uidA融合遺伝子をシロイヌナズナ植物へ導入した植物を作製し、GUS染色を行った結果、sigA遺伝子の発現が緑色の光合成組織に限られていることが明らかになり、葉緑体の分化形成と対応した発現パターンが示された。
7.タバコおよびイネcDNAライブラリーについて、シロイヌナズナシグマ遺伝子をプローブとしたスクリーニングを行い、タバコから2種、イネから1種のsigAホモログを単離することに成功した。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kan Tanaka: "Characterization of three cDNA species encoding plastid RNA polymerase sigma factors in Arabidopsis thaliana : evidence for the sigma factor heterogeneity in higher plant plastids" FEBS letters. 413. 309-313 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Yuzuru Tozawa: "Nuclea encoding of a plastid σ factor in rice and its tissue-and light-dependent expression" Nucleic Acids Research. 26. 415-419 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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