研究課題/領域番号 |
09276230
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 昇志 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50158937)
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研究分担者 |
菊地 浩吉 札幌医科大学, 医学部, 教授 (00045345)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | HSC73 / pRb / 蛋白分解 / 細胞増殖 / プロテオゾーム / ストレス |
研究概要 |
分子シャペロンHSPが細胞増殖制御機構と密接な関わりを持っていることが示唆されている。我々はこれまで、細胞周期制御に中心的な役割を果たす網膜芽細胞腫蛋白質(pRb)と73kD HSP(HSC73)とが分子会合することを見出し、細胞周期制御における分子シャペロンの役割について解析してきた。(J.Biol.Chem.,270:22571,1995)。本年度は、変異pRb蛋白質を用いたin vitroの実験によって、pRbにおけるHSC73会合部位を同定し、さらにpRb蛋白質の高次構造や安定性に着目して、HSC73の機能について解析した。その結果(1)HSC73はpRbのポケット領域よりもN末端側のアミノ酸328-340の領域に会合する、(2)HSC73は、in vitroでpRb蛋白質の変性凝集を抑制する、(3)脱リン酸化pRbはプロテアゾームに感受性で、リン酸化を受けると抵抗性となる。(4)HSP73は脱リン酸化型pRbと会合して、プロテアゾーム抵抗性を付与する、ことなどを明らかにした。こうしたHSP73のpRb保護作用が、ストレス環境下での細胞増殖抑制や細胞生存能の向上に寄与しているものと推察された。
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