• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

品質管理機構の担い手としての小胞体内シャペロンの解析

研究課題

研究課題/領域番号 09276232
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関姫路工業大学

研究代表者

徳永 文稔  姫路工業大学, 理学部, 助手 (00212069)

研究分担者 小出 武比古  姫路工業大学, 理学部, 教授 (60018695)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード小胞体内分解 / 品質管理機構 / プロテアソーム / 分子シャペロン / カルネキシン / カルレティキュリン / 小胞体マンノシダーゼ
研究概要

近年、新規に合成されたタンパク質が異常分子のため本来の高次構造が形成されなかったり、サブユニット会合型タンパク質で余剰の生成サブユニットが蓄積された場合は、分泌経路から除外され速やかに分解されることが明らかになった。これは「小胞体の品質管理機構」と呼ばれ、カルネキシン(CNX)・カルレティキュリン(CRT)など小胞体内シャペロンが異常分子認識を行うと考えられている。我々は、遺伝的異常アンチトロンビンやチログロブリン、抗血栓薬であるワルファリン投与下でのビタミンK依存性凝固因子などの分泌タンパク質が本機構によりプロテアソーム分解されることを見いだした。さらに、この分解は、CNX・CRTと糖タンパクとの相互作用を阻止するグルコシダーゼ阻害剤(カスタノスペルミン)下でも起こるが、小胞体マンノシダーゼ1剤の阻害剤(キフネンシンやデオキシマンノジリマイシン)では阻止されることを見いだした。特に、異常チログロブリンはキフネンシン添加により完全に分解阻止され、小胞体内に蓄積した。連続免疫沈降法によりCNX・CRTとプロテインCの相互作用時間を調べたところ、新生プトテインCは約1時間でCNX・CRTから解離した。しかし、小胞体マンノシダーゼ1阻害剤の効果は、CNX・CRT解離後においても見られた。以上の結果は、CNX・CRT非依存性で、糖鎖中のマンノースに依存する新規の異常タンパク認識機構が存在することを示唆している。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fuminori Tokunaga: "Intracellular Degradation of Secretion Defect-type Mutants of Antithrombin is Inhibited by Proteasomal lnhibitors" FEBS.Lett.412・1. 65-69 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi