研究課題/領域番号 |
09277201
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
深水 昭吉 筑波大学, 応用生物化学系 (60199172)
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研究分担者 |
村上 和雄 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (70110517)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1997年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | CBP / 転写仲介因子 / 転写活性化因子 / 転写抑制化因子 / トランスジェニックマウス / STAT2 / HNF-4 / 酵母遺伝学 |
研究概要 |
転写仲介因子CBPは、転写の“IC(Integrated circuit:集積装置)"としての役割を持ち、それを中心として機能する複合体は“LSI(Large-scale integrated circuit:大規模集積装置)"となって遺伝子発現をコントロールしていると考えられている。そこで、CBPの持つ特徴的な機能ドメイン構造を通して、その複合調節ネットワーク及びそれらの生理機能を解明することを目的とした。 CBPのN-末端側に存在するCH1ドメインをGal4のDNA結合領域に融合させた時、細胞株依存的な転写活性化能を有することを明らかにした。これらの結果をもとに、CBP全長とCH1ドメインをbaitとしてyeast two hybrid法を用いて、結合因子の同定を行ってきた。その結果、STAT2やbHLH/PAS転写因子であるHIFI-αが同定され、CH1ドメインに結合することが明らかになった。興味深いことに、マウスのSTAT2のアミノ酸配列に特徴的な繰り返し構造が見出されたが、ヒトのSTAT2にはその配列は存在しなかった。また、核内受容体スーパーファミリーに属するHNF-4を同定することができ、CBPのC-末端側に結合して転写活性化機能を発揮することを明らかにした。 上記の結合因子の他、機能が未知の因子を数種類同定しており、現在その解析を行っている。さらに、CH1ドメインのみを発現するトランスジェニックマウスのホモ接合体の作製を行っており、今後解析していく予定である。また、結合因子を用いたさらなるスクリーニングを行いながら。CBP複合調節ネットワークの機能解析を分子レベル・個体レベルで進めていく予定である。
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