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ビタミンDレセプターのリガンド依存的な転写活性化機構

研究課題

研究課題/領域番号 09277213
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

西川 淳一  大阪大学, 薬学部, 助手 (90218131)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード転写調節 / ビタミンD / 転写共役因子 / 核内レセプター
研究概要

ビタミンDレセプター(VDR)は核内レセプターファミリーに属する転写調節因子であり、リガンドの存在の有無により転写のスイッチをオンにしたりオフにしたり出来ることから、真核生物の転写機構を研究するのに適している。核内レセプターを介する転写調節に関し、最近多くの転写共役因子がクローニングされているが、その詳細な分子機構は不明である。そこで、我々はVDRを用い、これら転写共役因子のリガンド依存的な転写活性化における役割について検討した。
これまでにクローニングされている転写共役因子のうち、CBP、p300、RIP140、TIF1、SRC1、TIF2、ACTRについてVDRとの相互作用を調べたところ、CBP、p300、TIF1とVDRの相互作用は弱く、それ以外の因子は比較的強くリガンド依存的にVDRと相互作用した。しかし、培用細胞を用いた転写活性化の実験ではSRC1のみがVDRの転写活性化能を増強したが、他の因子には促進的な作用は認められなかった。また、p/CAFはSRC1の作用をさらに増強した。一方、RIP140には用量依存的にVDRの転写活性化を抑制する効果が見られた。VDRのC端に存在する疎水性アミノ酸に富む領域の変異体を作製し、その転写活性化能と転写共役因子との相互作用を調べたところ410番目のロイシンをアラニンに変換した変異体ではRIP140、TIF2、ACTRとの相互作用は減少したにもかかわらず、転写活性化能は保持していた。SRC1は中央付近とC端の2ヵ所にReceptor Interaction Domain(RID)を持つが、L410Aの変異体が結合出来たのはC端側のRIDのみであった。また、413番目のロイシンをアラニンに変換した変異体及び418番目のフェニルアラニンをアラニンに変換した変異体では、転写活性化能と転写共役因子との相互作用のいずれも消失していた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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