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tRNAアンチコドンを標的とするヌクレアーゼトキシンの研究

研究課題

研究課題/領域番号 09278208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

正木 春彦  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50134515)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードコリシン / リボヌクレアーゼ / tRNA / 修飾塩基 / アンチコドン / インヒビター / キューイン(queuine) / 大腸菌
研究概要

蛋白合成を止めるトキシンの中で,rRNAを切断してリボソームを失活させるコリシンE3は有名であるが,コリシンE5はこの様なリボトキシンとは異なり,大腸菌細胞内の特定のtRNAを切断する全く新しいヌクレアーゼであることを明らかにした.この酵素活性はコリシンE5のC末端ドメインE5C(115アミノ酸)にあり,ColE5プラスミドを持つ生産菌は,コリシン遺伝子の下流の免疫性遺伝子がインヒビターImmE5(82アミノ酸)を合成することにより自殺を免れる.E5Cはin vitroで大腸菌全tRNAのうち,アンチコドン1文字目にGの修飾塩基キューイン(Q)をもつTyr,His,Asn,Aspに対する合計5種のtRNA分子に特異的に働き,アンチコドン付近,おそらくQの3′側のホスホジエステル結合を,5′OHの形で切断する.また生育中の大腸菌に致死量のコリシンE5を作用させ,RNA画分を抽出して,各tRNAの3′末端側配列に相補的な合成DNAをプローブとしてノザン解析を行うと,やはり上記tRNAが特異的に切断されていた.しかしQ修飾を欠く変異株でもコリシンE5に対して感受性であり,またE5処理したその株から抽出したRNAでも上記tRNAが切断されていたので,基質認識にQ自身は必須でないと考えられ,tRNAに対するCRDの分子認識に特別の興味が持たれる.また基質となるtRNAのアンチコドン/ステムを模した合成RNAをも切断するので,かなり局所的なtRNAの構造を認識しているものと思われる.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masaki,H.et al.: "Colicin E5 as a new type of cytotoxin,which cleaves a specific group of tRNAs." Nucl.Acids Symp.Ser.37. 287-288 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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