• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ラット脳に特異的に発現する新規RNA

研究課題

研究課題/領域番号 09278227
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

小峰 由里子  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (90280586)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード中枢神経系 / 非翻訳RNA / 反復配列
研究概要

われわれは,これまでにラットの神経系に特異的に発現する繰り返し構造を持ったRNA,CA6RNAを単離したが,平成10年度には,これについて以下の新しい知見を得た。
1.脳での発現分布を見たところ,ほとんどの部域で発現が見られたが,部域によって発現量に違いが見られた。特に発現量が多かったのは,大脳皮質では,海馬,嗅球,嗅皮質など,また,視床下部の視交差上核,視索上核などであった。全体的に見て,系統発生的に比較的古いと考えられている部域で発現量が多いと言える。
2.発生中の中枢神経系では,増殖中の未分化な細胞では発現が認められず,分化を開始した細胞でのみ発現が見られる。そのため,全体での発現量の変化を見ると,受精10日目頃より発現が始まり,その後,より多くの細胞が分化段階にはいるにしたがって発現量は増加し,生後数日のうちに最大量に達する。
3.染色体DNAに対するサザンハイブリダイゼーション,及び染色体ライブラリーのスクリーニングの結果から,このRNAの遺伝子は各繰り返し単位数十コピー分が染色体上に並列の並んだ構造をとっていることがわかった。また,既知量のプラスミドとのシグナル強度の比較から,ハプロイドゲノムあたり単位配列が100-150コピー程度あることが分かった。
4.ラット属の各種の染色体上にはこのRNAと相同な配列が認められるが,マウスなどその他の種では保存されていない。このことから,これらの繰り返し配列は進化の過程においてラット属の分岐以降に染色体上に挿入されたものであることが推測される。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi