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微小管モーターとその変異体を用いた分子モーター作動機構の階層論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09279225
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

太和田 勝久  九州大学, 理学部, 教授 (20029507)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード分子モータ / ncd / 微小管 / 滑り運動 / 活性化型TP分解 / 遺伝子工学 / 変異体分子 / 非線形動力学解
研究概要

野性型の分子モータは,細胞骨格繊維と相互作用すると,そのATP分解が活性化され,繊維の一方向性に滑り運動を生じる。分子モータの或る変異体は,野性型分子モータと同様にATP分解は繊維によって活性化されるが,繊維の一方向性の滑り運動を起こすことができず,繊維の一次元的な「双方向性」のランダム運動を起こす。これらの変異体によって生じる繊維の一次元的ランダム運動を詳細に解析することにより,野性型分子モータにあって,これらの変異体モータに欠けているメカニズムを見いだし,分子モータが活性化型ATP分解に共役して「一方向性」の滑り力を能動的に発生する仕組みの解明を目指すのが本研究の目的である。
1.上記の特徴を持つ変異体分子モータとして,微小管モータのひとつであるNCDの,柄部の短い変異体MC5を本研究では用いる。
2.まずGST-MC5という融合タンパクを,大腸菌を用いて発現し,精製単離した。
3.GST-MC5をin vitro滑り運動測定セル中のガラス面に固定して,そのセル中に微小管を加えると,GST-MC5のATP分解が活性化されることを確かめた。
4.次に,GST-MC5をスロンビン処理することで,MC5を切り出したが,分子量的に少し異なる2種類の標本を得た。スロンビンが融合タンパクの異なる2か所を切断するからであることが判明した。
5.そこで,単一分子量のMC5を調整するために大腸菌でMC5を直接発現することにした。そのために,現在,pGEX-MC5からPCRでMC5を取り出し,新しくpET-MC5を作成中である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Imafuku,Y.: "Length independence of displacement fluctuations and velocity in microtubule sliding movement driven by sea urchin sperm outer arm beta-dynein in vitro." Biophysical Chemistry. 67. 117-125 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Tawada,K.: "Fluctuation correlation in the sliding movement generated by protein motors in vitro." Advances in Exptl and Med.Biology. (in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 太和田勝久: "分子モータの滑り速度と分子摩擦 「生体分子モータの仕組み(石渡編)」" 共立出版, 14 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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