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プロサポシンの神経栄養因子作用

研究課題

研究課題/領域番号 09280225
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関愛媛大学

研究代表者

佐野 輝  愛媛大学, 医学部, 助教授 (30178800)

研究分担者 上野 修一  愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (80232768)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードプロサポシン / 神経栄養因子 / 母乳
研究概要

我々は世界に先駆けてβ-グルコシダーゼ活性化蛋白質(Saposin C)を単離し、その機能の追及中に前駆体prosaposinの存在を発見した。Prosaposinは脳脊髄液等の細胞外分泌液に豊富に存在し、血小板で機能的に分泌される。免疫組織学的には、prosaposinは脳神経系の中でも神経細胞に特異的でコリン作動性神経細胞とその投射部位の神経腺維に豊富に存在する。最近我々は、スナネズミ前脳虚血モデルで海馬遅発性神経細胞死に対しprosaposinが著明な保護効果を持つことを見い出し(Sano et al.(1994)Biochem.Biophys.Res.Comm.204,994-1000)、続いてモルモット坐骨神経切除モデルでprosaposinの抹消神経再生促進効果を明らかにした(Kotani et al.(1996)J.Neurochem.66,2019-2025)。更にprosaposin分子中のsaposinCドメインの親水領域に神経栄養因子活性中心が存在することを実証した(Kotani et al.(1996)J.Neurochem.66,2197-2200)。今回我々はprosaposinが種々の哺乳動物のミルク中に含まれ、その存在洋式としては乳清(Whey)中に顆粒画分に結合することなく可溶化された状態でモノマーとして存在し、熱変性沈殿化に耐性であることを見い出した(Patton et al.(1997)J.Dairy Sci.80,264-272)。これらの事実は、他の神経栄養因子群が母乳中に高濃度含有される事実と合わせ考えると、母乳中のprosaposinが乳児期の神経系に寄与している可能性を示唆するものである。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Patton et al.: "Prosaposin,a neurotrophic factor:presence and properties in milk" J.Dairy Sci.80. 264-272 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 阪中雅広ら: "脳虚血モデルを用いた虚血脳保護因子の評価系" アニテックス. 9. 149-155 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 近藤啓次, 佐野輝: "プロサポシン欠損症" 日本臨床. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 小谷泰教, 佐野輝: "サポシンB欠損症" 日本臨床. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 佐野輝: "サポシンC欠損症" 日本臨床. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 近藤啓次, 佐野輝: "GM2活性化蛋白質欠損症(GM2ガングリオシドーシスAB型)" 日本臨床. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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