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ニューロトロフィンの神経細胞生存維持作用と低親和性受容体P75の細胞致死因子仮説

研究課題

研究課題/領域番号 09280241
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所

研究代表者

佐野 護  愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 形態学部, 室長 (60090429)

研究分担者 北島 哲子  愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 形態学部, 研究助手
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードP75 / PC12 cells / DRG neuron / rdicicol / ras / NGF / BDNF / NT-3
研究概要

ニューロトロフィン(NT)は神経細胞の生存維持に関る。そのメカニズムの解明が本課題の目的である。P75が致死因子であり、NGFによる抑制が無くなると神経細胞をapoptosisに導くという新たな仮説が提出された。しかしNTのapoptosis抑制は、ras-MAPK系、IP3Kの関与が確認されており、総合的な解析が要求される。(1)PC12D、L細胞に、p75 NGFRを遺伝子導入し、サブクローンを作成する作業を進めたが、P75の致死性に起因するのか、成功していない。現在、P75を発現制御出来る細胞株の作成を進めている。(2)NGFによる神経細胞生存作用は、TrkAから、ras-MAPKカスケードを介して働くとする説がある。PC12D細胞に非活性型ras遺伝子を導入し、rasの活性化を抑制出来る細胞株を作成した。しかし、血清除去下で認められるNGFによるapoptosis抑制効果に影響しなかった。(3)Trk受容体の活性化は、チロシンキナーゼの活性化によって始まる。NTによる神経細胞の突起伸展、生存維持作用に対する、チロシンキナーゼ阻害薬の効果を調べる実験中、予想外の結果が得られた。新規抗生物質ラディシコール(東大、吉田稔氏より提出)は、ごく低濃度(20nM)で幼鶏、知覚、交感神経の培養系に於て、NGF,BDNF,NT-3による神経突起の再生、細胞の生存維持作用を強力に増強させた。また単独でもそれらの作用が認められた。この様な作用を示す薬剤は、報告例が無く、現在この現象のデータの集積、メカニズムを調べる方向の研究に歩を進めている。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sano M.: "Nerve growth factor-responsive,transcription-independent outgrowth of neurites in a clonal valiant of PC12 cells (PC12D)." Cyrrent Topics in Neurochemistry. 1. 27-40 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Sano M.,Kitajima S.: "Activation of mitogen-activated protein kinases is not reguired for the extension of neurites from PC12 cells triggered by NGF." Brain Research. (印刷中). 1-10 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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