研究課題/領域番号 |
09281230
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
大久保 博晶 熊本大学, 医学部, 教授 (20094089)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 転写調節因子 / TEF-1 / TEAドメイン / 血管平滑筋 / ETF / ETFR-1 / ETFR-2 / C2C12細胞 |
研究概要 |
TEF-1転写因子ファミリーは、酵母からヒトまで高度に保存されたDNA結合領域TEAドメインを有する蛋白である。我々は既に本ファミリーに属する哺乳類で2番目の新たなメンバーETFの同定に成功しているが、最近PCR法を用いて新たな2種類のマウスTEF-1転写因子ETFR-1及びETFR-2のcDNAを単離し、その構造と機能、発現分布を解析した。その結果、ほ乳類のTEF-1ファミリーは互いに63-75%の相同性を有する少なくとも4つの異なる蛋白(TEF-1、ETF、ETFR-1、ETFR-2)から構成され、各々発生時期や組織分布において互いに重複しながらも異なる発現パターンを示し、血管平滑筋にも発現していることが明らかになった。またGTIIC配列に対し特異的なDNA結合活性を示したが、明らかな転写活性は確認できなかった。一方、心筋トロポニンT、βミオシン重鎖等の筋細胞特異的な遺伝子の発現調節領域にはM-CAT配列が存在し、TEF-1あるいはTEF-1に良く似た蛋白が結合し、その遺伝子発現に関ることが強く示唆されている。またTEF-1は、マウスの遺伝子破壊実験の結果から心発生にも重要な役割を果すことが明らかになっている。そこで筋細胞の発生分化や増殖刺激に伴うTEF-1転写因子ファミリーの発現調節を明らかにする目的で、P19やC2C12など培養細胞の筋分化誘導やラット大動脈平滑筋初代培養細胞の増殖刺激に伴うTEF-1転写因子ファミリーmRNAの変動を解析した。その結果、特にETFR-2は一過性の増加を示し、これら筋細胞の増殖分化に伴う転写制御に関る事が示唆された。さらにルシフェラーゼをレポーターとする系を用いて、C2C12細胞におけるETFR-2遺伝子のプロモーター活性および筋分化誘導に伴うmRNAの増加に関与すると考えられるDNA断片を同定した。
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